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 妊娠を中絶するための「飲み薬」について、イギリスの製薬会社「ラインファーマ」は、厚生労働省に対し承認を求める申請をしたと発表しました。承認されれば、国内で初めての「飲む中絶薬」となります。

 「ラインファーマ」が承認申請をしたのは、妊娠継続に必要なホルモンの働きを抑える「ミフェプリストン」と子宮を収縮させる「ミソプロストール」と呼ばれる2種類の飲み薬です。これらを組み合わせて飲むことで、妊娠の継続を止める働きがあるとされています。「ラインファーマ」によりますと、日本国内で行われた治験では、妊娠9週までの120人に薬を投与した結果、このうち9割が24時間以内に中絶に至ったということです。

 現在、国内では人工妊娠中絶の方法は手術のみですが、今後、承認されれば、国内で初めての「飲む中絶薬」となり、女性の心身への負担が軽減される可能性があります。