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総裁選、小泉大臣が“河野氏支持”に動く “キーマン”は二階幹事長?

 自民党総裁選の投開票まであと1週間。22日朝、小泉環境大臣が河野氏への支持拡大に向けて動きました。森山国対委員長のつてで、面会した相手とは・・・

 小泉環境大臣は22日、農林族の重鎮・森山国対委員長のつてで、全国の農協を束ねるJA全中のトップ・中家会長と面会。河野氏への支援を訴えました。

小泉進次郎環境相
 「河野太郎さんは、ぬくもりのある国を作りたいと。河野さんのもとには多くの仲間が結集しているということも感じていただければ」

 面会が注目されたのには理由があります。

森山裕国対委員長
 「(中家会長は)二階幹事長の地域の後援会長もしておられますので、非常に親しい関係にあられる」

 中家会長は、二階幹事長の地元・和歌山の出身。永田町での陳情などにも二階氏が同席し、2人は近い関係にあるのです。

 総裁選での自主投票を決める一方で、決戦投票については結束して行動することを目指している二階派。二階氏の判断が勝敗の鍵を握る可能性もあり、党内からはこんな声が・・・

閣僚経験者
 「二階派は一回目の投票は全ての候補に恩を売っておいて、決選投票になった時に河野氏に票を寄せるのではないか」

 岸田氏も混戦を覚悟しています。

岸田文雄前政調会長
 「本当に混沌としております。最後の最後まで勝敗見えない、激しい苦しい選挙が続くと思いますが、強い覚悟、最後まで持ち続けて戦い抜きたいと思います」

 一方、高市氏は、安倍前総理が2ショットポスターを作るなど、強力な支援を続けています。

高市早苗前総務相
 「(安倍前首相から)スタイリストをつけるとか、服買えよというアドバイスはありました」

岸田派幹部
 「安倍さんが団体や議員に 『高市で』とどんどん電話をしている。議員票は岸田、河野、高市がかなりの僅差になるだろう」

 また、野田幹事長代行は、子どもに関する政策についての公開討論会で、“他の候補の政策提言は子どもが中心ではない”と自身との違いを強調しました。

野田聖子幹事長代行
 「(他候補の政策提言に)持続可能な国を担う子どもがセンターに置かれていないことに恐怖を感じました。私の願いは、社会の中で一番弱いと言われる人たちがいつも笑顔でいられる社会、国を作ることです」

 一方、野党側は、総選挙に向けた公約を次々と発表しています。

立憲民主党 枝野幸男代表
 「住まいの安心、住宅政策の転換」

 立憲民主党は、低所得層向けに公的な住宅手当を創設する、などとした住宅政策を発表。共産党も「新自由主義を終わらせる」として、“生活が困窮している人に一律10万円の特別給付金を支給する”などの経済政策を発表しました。自民党総裁選について、志位委員長は・・・

共産党 志位和夫委員長
 「全体見ておりまして、新しい旗が立って、自民党を変えるぞという旗が立ってきているとは到底思えません。どなたが新総裁になっても変わらない」

 志位委員長は「野党各党が結束を固め、新しい旗印を示す」などと述べ、野党共闘を進める考えを強調しました。