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携帯電話番号の上3桁「090」。「080」や「070」が割り当てられる前の1999年から使われており、ツイッターなどでは時々この番号を「古くさい」と見る向きがある。半面、20年前からある番号に魅力を感じるのか、逆に「090」の番号を欲しがる人も。

総務省サイトのページ「M2M等専用番号の創設」によると、同省が携帯電話会社に割り当てる番号のうち、「090」「080」は2017年3月時点で全て指定済みだ。新しく携帯電話を契約する際、「090」を指定して契約できたという話も聞かない。今でも入手できるのだろうか。

偶然に頼るしかない

J-CASTトレンドは、NTTドコモ広報に取材した。「番号の空き状態によって090番号をお客様に払い出すケース」はあると明かす。ただ、上3桁の番号を「お客様でお選びいただくことはできません」とのことだ。

ソフトバンク広報も、「タイミングなどによって090の番号が契約時に付与される場合」はあるとしつつ、「『090』で始まる番号を指定して契約できるサービスは提供していません」と回答。なお、ドコモもソフトバンクも、現状の「090」番号の空き状況については回答を差し控えた。

KDDI広報にも取材を申し入れたが、締め切りまでに回答は得られなかった。同社サイトによると「下4桁」については、新規契約時なら300円(税込・以下同)を払うか、電話番号の変更時(変更手数料2200円)で番号を選べる「YOU選番号」というサービスがある。ただ「090」、つまり上3桁の番号を選べるサービスは見当たらなかった。

090が契約時に「たまたま」付与される場合はあっても、ねらって手に入れるのは難しそうだ。ただ、ツイッター上では「ahamo」や「povo」に契約したら上3桁が「090」だったという報告が複数出ている。確かに、偶然付与されることはあるようだ。

一方で、オークションサイト「ヤフオク!」では携帯電話番号が出品されることがある。落札後、回線契約内容の変更手続きなどを経て落札者に番号を譲渡するものとみられる。12月22日現在、「090」で始まる番号も、「7000」「7777」などキリの良い数字が含まれるもののみが売り出されているが、開始価格は「12万円」「100万円」など高価なものばかりだった。