上海汽車集団(SAIC)の傘下で「MG」ブランド(中国国内向けはROEWE)のデザインを手掛ける「SAIC Design Advanced London」は、SAICが新たに立ち上げたEVブランド「R」向けの新たなモビリティコンセプト「RYZR」を発表した。
RYZRは、都市型モビリティとウェアラブル技術の融合であり、「RYZR Smart-JKT」を着用したユーザーがシートに座るだけで車にコンタクトし、コントロールが可能になる。キーやスマートフォンアプリを必要とせず、まさに「車を着る」という感覚でドライブすることができる。
RYZRはまた、オートバイと自動車の両方の特徴を兼ね備えたユニークな構造をしている。RYZRの審美的外観を支えるスパイン(背骨)の両側にはシートが吊り下げられ、俊敏性と安定性が保たれている。各輪にハブレスタイヤを配したオープンホイール構成は、スリリングでありながら安全な都市体験に不可欠な完全な可視性と空間認識を提供する。中央に取り付けられたステアリングコントロールには、ドライブバイワイヤ技術が採用され、左右どちらのライダーでも操作できるよう瞬時に切り替えが可能だ。
SAIC Design Advanced Londonのアドバンストデザインディレクター、Carl Gotham氏は、「RYZRは、未来の都市交通に対する刺激的で直感的なビジョンだ。型破りなものを追求することで、未来の新しい輸送手段、体験、感情が解き放たれる」とコメントしている。
関連リンク
The post 車とオートバイが融合――オープンホイール構造のEV「RYZR」を発表 first appeared on fabcross for エンジニア.