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12月22日(水)に、1st写真集「Lis blanc(リス・ブロン)」を発売する桜井ユキさん。今年デビュー10周年を迎え、現在出演中のドラマ『真犯人フラグ』(日本テレビ系)でも話題を集める彼女が、初めての写真集を出そうと思ったきっかけや、生まれ故郷である大分や青春時代を過ごした福岡での撮影秘話を披露。そして、ロケに欠かせないモノやハマっているモノについても伺いました。

 

桜井ユキ●さくらい・ゆき…1987年2月10日生まれ。福岡県出身。今年4月より放送されたTBSテレビ系の金曜ドラマ『リコカツ』のParaviオリジナルストーリー『リコハイ!!』で主演を務めたほか、同じく4月より放送された、フジテレビ系“月9”枠の連続ドラマ『イチケイのカラス』に出演し、10月より放送中の日本テレビ系日曜ドラマ『真犯人フラグ』に出演中。現在出演するCMに、「サントリージャパニーズジン翠(SUI)」、Sansan Bill One、明星食品「麺神」、花王「ビオレパチパチはたらくメイク落とし」、アラクス「オトナノーシンピュア」など。公式サイトInstagram

 

【桜井ユキさん撮りおろしカット】







 

自分にとってゆかりのある場所にちなんだ、ストーリー性のある写真集に

 

──今回、初めての写真集のお話が来たときの感想は?

 

桜井 これまで「写真集を出したい」という思いはなかったのですが、去年お話を頂いた時に、「今のうちに写真集として残しておきたいかも?」と思ったんです。年齢的なものや事務所が変わり、自分の方向性を変えてみるという、大きな節目となるタイミングだったこともあり、打ち合わせでは「ただきれいな写真を撮るだけではなく、自分にとってゆかりのある場所にちなんだ、ストーリー性のある写真集にしたい」という私の思いを、伝えさせていただきました。そして、「女性の方に共感をしてもらいたい」と思いました。

 

↑桜井ユキファースト写真集「Lis blanc(リス・ブロン)」より(C)SDP

 

──ロケ地に、大分と福岡を選ばれた理由は?

 

桜井 許されるのであれば、幼少期の思い出の場所である大分の祖父・祖母の家で撮りたいという思いはありました。私の人生において忘れられない、大きな意味を持っている時間を過ごした場所だからです。その頃に使っていたコップなども、まだ残っていて、そういうものに触れた瞬間、仕事モードを忘れて、童心に戻ったような気持ちになりました。それからは、ビックリするぐらい表情が柔らかくなりましたね。福岡も、小学生から成人前まで過ごしていた場所なので、こちらも外せませんでした。久しぶりに湯布院の湯の坪街道で食べ歩きをしたり、博多の屋台で博多ラーメンを食べたり、いっぱい食べさせてもらいました(笑)。

 

──映画やドラマの現場でカメラ前に立つ時と、今回の違いはありましたか?

 

桜井 これまで写真のお仕事をあまりしてこなかったので、「やっぱり、映像とスチールの違いはあるのかな?」と思いながら、少し緊張しながら撮影に臨みました。私が自由に動くなか、カメラマン(アンディ・チャオ)さんが撮ってくださったんですが、「スタート!」や「OK!」の声がかからないので、役を演じる時とは違って、桜井ユキ個人を撮られる状況に、こっ恥ずかしくもなってしまいました(笑)。「どんな自分でいればいいのか?」と最初のうちはなかなかつかめず、ナチュラルでいられるようになるまでは、時間がかかったかもしれません。でも、だんだんと力が抜けて、心地良くなりました。

 

──帽子やメガネ姿も印象的ですが、あれは自前ですか? また、ロケの時の必需品は?

 

桜井 自前です。スタイリストさんが「プライベート感を出したいので、衣装合わせの時に被っていた帽子と、かけていたメガネを持ってきてください」と仰ったので、現場に持っていきました。メガネも帽子も集めるのが好きで、メガネは30本ぐらい、帽子も20個ぐらい持っています。ロケの必需品といえば、むくみ防止の着圧ソックスとリンパマッサージのためのコロコロ。移動が多い時には、必ず持っていきますね。

 

↑桜井ユキファースト写真集「Lis blanc(リス・ブロン)」より(C)SDP

 

──カメラマンのアンディさんからは、どのようなリクエストがありましたか?

 

桜井 祖父・祖母の家と海で「はい、泣いて!」と、突然言われました。あと、曲線美にこだわられていたようで、「お尻突き出して!」「『ライオンキング』(のポーズ)やって!」と言われました。現場にいたスタッフたちと私のお尻のことを「桜山」と名付けたり、旅館での撮影は「僕が郵便屋さんとして訪れるから、色っぽい顔して」と、独特な表現でのリクエストがあって、アンディさんの頭の中では、いろんなシチュエーションのイメージがあったようなんです(笑)。そんなムチャぶりもありましたが、写真選びで、出来上がってきた写真を見た時に「さすがはアンディさん!」と思いましたね。

 

──写真のセレクトには、桜井さんも参加されたんですね。

 

桜井 参加させていただきました。決めカットよりも、寝起きなど日常の一部を切り取ったようなカットを優先して選ばせていただきました。表紙選びに関しては、スタッフさんと皆で決めたのですが、皆イメージしていたものが近かったこともあり、5分程度で、すんなり決まりました。ストーリーとしての大まかな流れは、客観的に見てもらいたいと思いがあったので、アンディさんやスタッフさんにお任せしましたが、よくある写真集にはしたくなかったので、最初と最後のページに関しては、いい意味で裏切りたいなと。その結果、素敵な流れで見られる一冊になったと思います。

 

──タイトルである「Lis blanc」(リス・ブロン)について教えてください。

 

桜井 日本語で「白百合」という意味ですが、写真のセレクト後に決めました。私、小さい頃から、花の種類も知らないまま、百合の花を描くことが好きだったようなんです。祖母・祖父の家では、スーパーのチラシの裏などに描いたりするほどだったので、この本のタイトルにピッタリだと思い、提案させていただきました。音の響きからフランス語にしたのですが、どこか柔らかさみたいなものも出たかなと思います。

 

↑桜井ユキファースト写真集「Lis blanc(リス・ブロン)」より(C)SDP

 

──ちなみに、撮影前に身体づくりはされたのでしょうか?

 

桜井 あまり得意な方じゃないのですが、ヒップラインなどをきれいに写してほしいこともあり、そこは頑張りました(笑)。写真集の撮影まで週に一回だったジムの回数を増やしたりもしました。他には、しばらくの間、お菓子を我慢しました。ただ、「今の桜井ユキはこんな感じです」ということを分かってもらうための写真集なので、身体を絞りすぎるということはせず、少し丸みをつけることを意識しました。

 

今では自分でカスタムできる2台目の自転車が欲しくてたまりません

 

──日常における美容の秘訣は? また、オフの日の過ごし方は?

 

桜井 食事は蒸す・焼く・ゆでるを基本に、調味料もあまり使わないようにしています。あとは、お水をたくさん飲んでいますね。オフの日は、事前に予定を組むのが苦手なので、早く台本を覚えて、映画を観るか、ご飯を作って食べたりしています。一日中ゴロゴロして、気づけば夕方だったというときもあります(笑)。最近、自転車を買ったので、家の周りをサイクリングしています。

 

──自転車を購入されたきっかけは?

 

桜井 もともと、一人で温泉に行ったりするぐらい旅行好きだったんですが、コロナ禍で遠出できなくなって、「なんか楽しいことないかな?」と思っていたんです。そんな時、先輩から「自転車はいいぞ」と言われて購入しました。電動自転車なんですが、黒色でちょっとバイクっぽくゴツい感じなんです。とても乗りやすくて、どハマりしました。トレーナーにジャケット、キャップにタイツという全身黒づくめで、一時間ぐらい走っています。今では自分でカスタムできる2台目が欲しくてたまりませんし、それで現場にも通ってみたいです。なんかカッコいいじゃないですか(笑)。

 

──そのほか、ハマっているものは?

 

桜井 観葉植物です。植物の曲線美にやられてしまっていて、どんどん増えていき、大小合わせて、15個ぐらいになりました。最初は森みたいにしたかったのですが、今では部屋の中に置くのが厳しくなってしまい、ベランダにも進出しちゃっています。癒し効果もありますし、水をあげている時間も好きですね。

 

 

──現在放送中のドラマ『真犯人フラグ』では、主人公家族と同じ団地に住むシングルマザー、菱田朋子役を演じられています。とてもクセが強い役どころですが、周囲の反響はいかがですか?

 

桜井 「怖い」「気持ち悪い」「夢に出そう」といった、役者として最高の誉め言葉を頂いています。私自身、あまり奇抜な人や変な人にしたくなくて、「でも、こういう人いそう!」と思ってもらえるギリギリのラインを攻めています。現場では爆笑が絶えませんし、「スタッフさんが笑ってくれたらOK」だと思って演じてます。

 

 

 

(C)SDP

桜井ユキファースト写真集「Lis blanc(リス・ブロン)」

2021年12月22日(水)発売

価格:2970円(本体:2700円+税)

サイズ:A4

ページ数:112ページ

発行:SDP

「Lis blanc」特設サイト

 

【桜井ユキファースト写真集「Lis blanc(リス・ブロン)」より】






 

(撮影/関根和弘 取材・文/くれい響 ヘアメイク/石川奈緒記 スタイリング/道端亜未
衣装協力/MURRAL、MAISON SPECIAL、UNTISHOLD、TUWAKRIM un by Tomoyo Yoshida)