弾いてて最高に楽しい!1960年製 フェンダー プレシジョンベースをご紹介します。
プレベはずっと憧れだった
僕は楽器を始めた頃からジャズベースを使っており、一度スティングレイに浮気しつつもずっとジャズベースをメインで使ってきました。
今でも一番よく弾くのは1966年製のジャズべです。
1966年製ジャズベースの紹介は、こちらの記事でしています。
一方、好きなバンドのベーシストはプレベを使っていることが多く、ずっと憧れがありました。
実際、フェンダージャパンやマツモク製のジャパンビンテージなどのプレベを購入したこともあるのですが、ロクに使いこなせず、早々に手放してしまいました。
購入のきっかけ
手に馴染んで音もいいプレベに出会ってしまったから。
出会っちゃったものは仕方ないよね…。
2年ほど前だったの思うのですが、大久保のバーチーズで購入しました。
我が家の1960年製Fender Precision Bass
ネック・ボディともにリフィニッシュ済です。
ただ、全体的にウェザークラックが入っているので、リフされたのはかなり昔だと思います。
電装系が67年頃のものに変更されており、ボディ・デイトが消えてしまっているため、ニコイチかも、とのこと。
そんな理由でコレクターアイテムにはなりえない状態だったため、価格がちょっとありえないくらい激安でした。
資産価値にどうだろうか、と少し思いましたが、
- プレイヤーズギアとしては極上
- 相場から見れば割安
- 純粋に見た目が好き
- 音はしっかりオールドの感じが残っている
- ネックのフィーリングがあった
ため、購入に踏み切りました。
各部を見てきましょう
ヘッド
リフされているためデカールも貼りなおされていますが、ちゃんとスパロゴになっていました。
60年製なのでスラブ貼りですね。
リフもラッカーだと思うのですが、極厚でもはやポリ塗装みたいな質感。
はたから見たらボロい中古楽器にしか見えず、とてもヴィンテージのオーラ的なものはありません。
ヘッド裏
ペグは逆巻きのクルーソンペグ。
一般的なペグとは反対巻きなので注意。
このペグ、とにかく精度がいい!
とても60年以上前のものとは思えません。
ネック
年代的にはハカランダだと思います。正直よくわからん。
あと、このベースは本当にネックが動きません。我が家にある楽器で一番硬い。
チューニングもすごい安定しているし、バリバリ現役で使えます。
ネック裏
リフが極厚なので、我が家の66年製ジャズべや64年製ジャズマスのようなサラっと感はなく、ポリ塗装のような手触り。一番近いのはFender Japanの安価なラインのベースのネック。
プレベらしく幅広なんですが、とにかくネックが薄い。厚さでいえば、ジャズべの方が全然太いです。
ヴィンテージフェンダーのムック本で調べると、この時期のものが一番細いらしい。
普段ジャズべを弾いている人でも大きな違和感無く弾けると思います。
ボディ
リフではあるのですが、かなり傷やウェザークラックが入っています。
ヴィンテージあるあるだと思うのですが、PUの縮みとたわみがひどいです。
あと、ジャックの近くのピックガードが割れているので、ジャックの抜き差しがめちゃくちゃ気を遣います。
どっちのつまみも若干のガリがあります。
ボディ裏
かなり傷はありますが、分厚い塗装の影響で、ほんとただボロい感じでヴィンテージ感はありません。
音について
60’sプレベ独特の音のいなたさ、音が沈む感じを楽しむことができます。
特に4~3弦のグリスのブンブン鳴る感じは、中々現行のベースで出ない音がします。
そして古い楽器特有のレンジの広さは健在。
トーンを絞ればド太いザ・プレベサウンドを楽しめます。
アースがちゃんと取れていなくてノイズが気になることがあったり、ガリやケーブルノイズが多かったりと気を遣う場面もありますが、この素敵な音の前には些末な問題です。
音作りについて
この楽器については可能な限り何もしないのが一番いいと考えており、足元通すならAPIのコンプとEQで補正するくらいが気持ちいいです。
可能であればAmpegかAcousticあたりのアンプにプラグインして終わり!がベストだと感じます。
歪ませるのであれば、サンズの荒々しさがよく合います。
まとめ
オールドとしての希少価値・資産性は薄いもののとにかく弾いてて楽しい楽器です。
今手元にある3本のベースの中では、一番周りからの評判がいいかも。
いなたさにロー感が付いてきてブンブン鳴るプレベって、なんでこんなに楽しいんだろう…。