東京都内では22日、日曜日としてはこれまでで最も多い4392人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
入院患者や宿泊療養者、それに入院するのか自宅や宿泊施設で療養するのかなどを調整中の人の数がいずれも過去最多となりました。
また、1人暮らしで自宅で療養していた60代の男性が亡くなり、今月、自宅療養中に死亡した人はこれで9人だということです。
東京都は、22日都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて4392人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
1週間前の日曜日より97人増えて、日曜日としてはこれまでで最も多くなりました。
22日までの7日間平均は4732.9人となり前の週の111.0%で、感染の急拡大が続いています。
22日の4392人の年代別は、
▼10歳未満が277人
▼10代が484人
▼20代が1341人
▼30代が845人
▼40代が711人
▼50代が444人
▼60代が119人
▼70代が83人
▼80代が63人
▼90代が19人
▼100歳以上が6人です。
感染経路がわかっている1900人の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く1233人
▽「職場内」が208人
▽「施設内」が128人
▽「会食」が58人などとなっています。
都の担当者は「災害レベルの感染が猛威を振るう異常事態が続いている。家庭内感染が割合としては高いが、職場や会食、旅行や外出で感染して家庭内に持ち込んでいる。どこで誰が感染してもおかしくない状況なので引き続き外出自粛をお願いしたい」と呼びかけています。
東京パラリンピックの関連では15人の感染が確認されました。
内訳は日本人の業務委託の事業者10人とメディア関係者1人、外国人の競技関係者2人、メディア関係者1人、ボランティア1人です。
これで都内で感染が確認されたのは31万2262人になりました。
一方、22日時点で入院している人は、過去最多だった21日よりさらに4人増えて3968人で最多を更新しました。
「現在確保している病床に占める割合」は66.5%です。
都の基準で集計した22日時点の重症の患者は21日より1人増えて271人で、重症患者用の病床に占める割合は69.1%となっています。
重症患者の年代別は、
▼10代が1人
▼20代が3人
▼30代が21人
▼40代が43人
▼50代が119人
▼60代が55人
▼70代が20人
▼80代が9人です。
このほかホテルなどで宿泊療養している人は22日時点で1975人で、これまでで最も多くなりました。
また、自宅で療養している人は22日時点で2万4704人で、過去最多だった21日より
1705人少なくなりました。
自宅療養者とは別に、都は、入院するのか自宅や宿泊施設で療養するのかなどを調整中の人の数も公表していますが、22日時点で1万4726人となり、これまでで最も多くなりました。
また都は、感染が確認された30代と、60代から80代の男女合わせて8人が死亡したことを明らかにしました。
このうち60代の男性は1人暮らしで、感染が確認されて自宅で療養し、保健所が健康観察をしていましたが、連絡がとれなくなったため自宅を訪問したところ亡くなっていたということです。
第5波に入って今月、自宅療養中に死亡した人は、都によりますとこれで9人だということです。
都の担当者は「1人暮らしで療養している人に対しては、離れて住む家族や職場の同僚などがこまめに連絡をとって状況を確認してもらえるとありがたい」と呼びかけています。
これで都内で感染して死亡した人は2379人になりました。