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アフガニスタンで再び権力を握ったイスラム主義勢力タリバンと関係を築いている中東カタールのタミム首長は国連総会で演説し「対話の断絶は分断しか引き起こさない」などと述べて国際社会にタリバンとの対話を呼びかけました。

カタールは、タリバンが対外的な窓口となる政治事務所を首都ドーハに置くことを認め、アメリカとの和平交渉の仲介役を担ってきたほか、タリバンが再び権力を掌握したあとはムハンマド外相が外国の閣僚として初めてアフガニスタンを訪れるなどタリバンとの関係構築を進めています。

カタールのタミム首長は21日、アメリカのニューヨークで開かれている国連総会で演説し「われわれはタリバンと対話を続けなければならないと強調したい。対話の断絶は分断しか引き起こさないからだ」と述べて国際社会にタリバンとの対話を呼びかけました。

カタールとしては、人権問題などでタリバンの統治に懸念があるなかでもアフガニスタンを再び不安定化させないよう国際社会の関与を訴えるとともにみずからの存在感を高めたいねらいもあるものと見られます。