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 22日発表の全国消費者物価指数は1年半ぶりに上昇へ転じ、日本でも物価上昇と景気停滞が併存するスタグフレーションの兆しが出始めた。輸入に頼る原油など国際的な原材料価格の高騰が企業収益や家計を圧迫する。新型コロナウイルス禍からの回復に伴う世界的な消費行動や産業構造の変化が背景にあり、国内では伸び悩むエネルギー以外の価格との乖離(かいり)もみられる。