トルコでは通貨リラにかかる圧力が強く、連日対ドル最安値を更新していたが(20日には一時これまでの最安値1ドル18・4リラまで下げた模様)、エルドアン大統領が同日夕、リラ防衛の新政策を発表し、また野党等が要求していた早期選挙を明確に拒否し、大統領、議会選挙は2023年まではないと発表したことから、リラは持ち直し(それまでの水準から33%回復し、対ドル12・5リラになった由)21,22日と2日続けて堅調に推移した模様
そのうちリラの堅調さの背景として、中央銀行等がリラ防衛のための即時具体的施策を打ち出し、実行始めたからとのことで、その重要な施策としては、銀行へのリラ預金保持者の保護があり、リラ預金保持者は預金を保持している間、ドル等ハード・カレンシイ預金と同じ利子を受け取る等の保護を受けることとされた由。
記事はこのような措置で少なくとも当面はリラ相場は落ち着くと見られているとしています
تركيا: الليرة تحافظ على مكاسبها مع بدء تطبيق برنامج حماية الودائع.. وأردوغان: الخطة حققت هدفها | القدس العربي (alquds.co.uk)
経済、金融は生き物であるだけに、上記のような中央銀行等金融機関の政策がいつまで効果を示すのか良く分かりませんが、エルドアンが金融と政治(選挙の日時問題)を合わせて、毅然とした対応をとったことがマーケットまたは庶民の好感を得たということでしょうか?
トルコ通貨や経済(特にインフレ指標)がこれで落ち着きを取り戻すのか否かは、とにかくもう少し様子を見る必要はありそうです
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