もっと詳しく

多くの企業がメディアを運営している現代において、
競合にはない「自社らしさ」を出すことは非常に重要になっています。

しかし、「自社らしさ」を出すのはそう簡単なことではありません。

そこで今回は、「自社らしさ」を出すための方法の一つとして、

「トンマナ」という考え方について紹介します。

 

「トンマナ」という単語はあまり聞きなれない方も多いと思います。

しかし、トンマナを意識するのとしないのとでは、メディアの質が大きく異なります。

 

「メディアがあまり見てもらえない」

「企業のブランディングがうまくいかない」

「競合との違いが出せない」

 

という方々におすすめの内容となっております。

ぜひ最後までご覧ください。

 

トンマナとは

「トンマナ」とは「トーン&マナー」の略称で、
デザインやスタイル、雰囲気などに一貫性を持たせるルールのことを指します

トーン(tone)には、色調・調子

マナー(manner)には、様式・差風

といった意味があります。

 

元々は広告・出版業界で使われていた用語ですが、
現在ではブランディングやWEBデザイン、コンテンツ制作などでも使われるようになりました。

 

例えば、

「WEBデザインにおいては基調とする色を3色に限定する」

「コンテンツ制作では表記や文末表現を揃える」

といったことです。

トンマナを揃えるメリット

それでは、トンマナを揃えることでどんなメリットがあるのでしょうか。

トンマナを揃えるメリットは、大きく分けて3つあります。

 

①ブランディングができる


トンマナを揃えることで、企業や商品のブランドイメージを、ユーザーに印象づける(=ブランディング)ことができることです。

例えばコカ・コーラ社の製品サイトは、みなさんおなじみのボトルラベルと同じように、コーポレートカラーの赤と白をベースに作られています。

 

 

このデザインを見た時、多くのユーザーがコカ・コーラをイメージできると思います。

コカ・コーラ社は、このコーポレートカラーについて以下のように説明しています。

 

“コカ・コーラ社のコーポレートカラーは、発売当時の「コカ・コーラ」を運搬していた”樽の色”に由来しています。コカ・コーラ社では、この赤色を「コークレッド」と呼び、ブランドの資産として大切にしています。「この赤い色を見れば誰もがすぐに”コカ・コーラ”だと認知して頂ける」お客様の印象に残る、コカ・コーラブランドの色です。この赤色は、1888年に実業家のエイサ・キャンドラーが「コカ・コーラ」の調合法を買収してコカ・コーラの事業も引き継いだ際、シロップを運ぶ樽を全て赤く塗ってアメリカ中を沸かせた事が始まりといわれています。”

引用:日本コカ・コーラ株式会社公式HP

 

このように、「自社らしさ」を強調することで、企業や商品のイメージをユーザーに浸透させることが、トンマナを揃える1番の目的です。

 

②品質が安定する


トンマナを揃えることで、コンテンツなどの品質を安定させることができます。

例えば、複数のライターに記事の執筆を頼むとします。

その際、トンマナが揃っていないと、
ライターによって記事のイメージや品質が大きく異なってしまいます。

例えば、口調や視点、表記などが記事によって全く違うとなると、ユーザーは戸惑ってしまいます。

しかし、トンマナが揃っていれば、
ユーザーは違和感なく記事を読み進めることができます。

また、ライターにとっても、トンマナはライティングの方向性を決める重要な指標の一つとなります。

そのため、あらかじめトンマナが定まっている方が、制作はスムーズになります。

 

③視認性が向上する


トンマナに一貫性があると、ユーザーが情報を即座に理解しやすくなります。

例えばコカ・コーラ社のように、配色を統一するだけでも、ある程度トンマナを揃えることができます。

赤は情熱的なイメージ、白は清楚なイメージ、黒はシックなイメージを演出することができます。

また、デザインだけでなく、文章の表記や文末表現が揃っていれば、格段に読みやすい文章になります。

このように、トンマナを揃えて視認性を向上させることで、メディアやコンテンツがユーザーの目に止まりやすくなります。

 

トンマナのルール

では、トンマナを揃える際には、どこを意識すればいいのでしょうか。

ここでは、揃えるべき項目を10個紹介していきます。

①素材の形


イラストや写真、ロゴ、アイコンなどに使う素材の形を揃えるようにしましょう。

統一感のある素材を使用することで、ユーザーの視認性は向上します。

②レイアウト


ユーザーの視点が「左から右」「上から下」へ移動することを考慮したレイアウトで統一しましょう。

例えば、見出しの下に画像を入れるというよく見る手法は、その次の文章をイメージさせやすくするという役割を持っています。

③配色


先ほど例に挙げたコカ・コーラ社のように、コーポレートカラーを活用するようにしましょう。

コーポレートカラーは、企業や商品のイメージにマッチした色を選ぶようにしてください。

④表現方法


記事を執筆する側の視点を統一しましょう。

例えば、企業側から製品を紹介している記事と、ユーザーとして製品を紹介している記事が混在していたら、サイト全体のコンセプトがわからなくなってしまいます。

⑤文末表現


文末表現には、「です・ます調」や「だ・である調」などがあります。

他にも、「~しております。」「~でございます。」といった丁寧な表現を用いたり、「ですよね!」「~してみてください♪」といったフランクな表現を用いることもできます。

文末表現が文章のイメージを大きく変えるため、必ず初めに決めるようにしましょう。

⑥表記


ひらがな・カタカナ・漢字の表記や、漢数字と算用数字、全角記号と半角記号などを統一するようにしましょう。

ここはかなり細かくなってしまいますが、表記は揃っていた方が読みやすくなるので、あらかじめルールを決めておきましょう。

⑦フォント


フォントを揃えて統一感を出すようにしましょう。

選ぶフォントの種類によって、文章のイメージを変えることもできます。

例えば、太ゴシック体は力強くインパクトがある、明朝体は上品・知的といった印象を抱かれやすいです。

⑧文字数


文字数が揃っていると、記事を読む前にユーザーが大体の文量を把握しやすくなります。

長い文章と短い文章が混在していると、小さなストレスになるので、文字数はある程度揃えるようにしましょう。

⑨余白


文章や素材を詰め込みすぎると、ユーザーにとって見づらく疲れてしまうコンテンツになってしまいます。

そのため、適度に余白を設けて、見やすい構成になるように意識しましょう。

⑩使用禁止ワード


差別的な表現や誇張表現などを禁止することは当然ですが、サイトによっては景品表示法や薬機法などを意識しなければいけないので、あらかじめ明確にしておきましょう。

まとめ

トンマナについて理解できたでしょうか。

メディアのトンマナを揃えることで、企業や商品のブランディングができるだけでなく、コンテンツの制作をスムーズにさせることもできます。

メディアを運営していくうえでは必須の考え方となるので、しっかり理解しましょう。

 

 

↓ お問い合わせはこちらから ↓