パリ中心部にあるシャンゼリゼ通りでは毎年クリスマス前のこの時期、2キロ余りにわたって400本の街路樹がライトアップされ、冬の風物詩となっています。
21日、パリ市のイダルゴ市長らが参加して点灯式が行われ、一斉に明かりがともされると、通りは赤を基調に華やかに彩られました。
去年のこの時期は新型コロナウイルスの感染拡大でフランスでは厳しい外出制限が行われ人通りはまばらでしたが、ことしは大勢の市民や観光客でにぎわいました。
パリに留学中の23歳の女子大学生は「去年はこうした催しができなかったので、より一層うれしい気持ちになります」と話していました。
また、通りにある土産物店の店員は「ことしは多くの人に戻ってきてほしい」と話し、イルミネーションが客足の戻るきっかけになればと期待を寄せていました。
一方、フランスでは今月に入って1日の感染者数が1万人を超える日が続いているほか、ドイツやオランダなど周辺各国でも感染が急拡大しているため、飲食店の関係者からはコロナ以前のような集客は当面望めそうにないと、悲観的な声も聞かれました。
このイルミネーションは来年1月9日まで続きます。