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先日配信された 「iOS 15」 は、iPhoneに新機能をもたらしただけでなく、Apple Musicを次のステージに引き上げる機能が搭載されている。

Apple Musicは 「iOS 15」 の配信にあわせて、Apple Musicの現状について明らかにした。特に、今年提供を開始した空間オーディオについて、Apple Musicのユーザーの反応を伝えている。

iOS 15でApple Musicがさらに進化

Apple Japanが9月22日に明らかにした情報によると、Apple Musicの空間オーディオは、4,000万人以上のユーザーが体験したとのこと。また、Apple Musicサービス全体における空間オーディオ対応楽曲の再生回数は、早くも数十億回に到達したという。

8月にリリースされた新作楽曲の1/4が空間オーディオに対応しており、同月のApple Musicのアルバムランキング(米国)で1位に達したポップアルバムの60%、ラテンアルバムの50%、カントリーアルバムの40%、ヒップホップアルバムの36%が空間オーディオに対応していた。また、デイリートップ100のランキングで1位に達した曲の21%は、空間オーディオに対応している。

空間オーディオに対応した楽曲の再生回数は、圧縮された楽曲音源の再生回数よりも20倍早く増加したという。空間オーディオの再生回数は主に日本、ロシア、メキシコで急速に増加。なお、空間オーディオの再生における上位3位のマーケットはアメリカ、日本、イギリスの3カ国となっている。

先日配信された 「iOS 15」 では、Apple Musicに複数の新機能がもたらされる。新機能はダイナミックヘッドトラッキング、写真アプリのメモリーとの一体化、そして今後対応予定のSharePlayなど。一部機能は今後のアップデートで提供される。

ダイナミックヘッドトラッキングは、ユーザーの頭の向く方向に合わせて調整された立体音響を楽しめる機能。楽器などの音が鳴っている場所がある程度固定されるため、ユーザーが向いた方向によっては特定の音、たとえばボーカルの声が左から聞こえたり、右から聞こえたり、後ろから聞こえたり。体の周囲から聴こえるという現実のような錯覚を起こす。AirPods ProまたはAirPods Maxで利用できる。

基本は対応楽曲のみサポートということになるが、Appleのハードウェアにおいてはステレオ音源においてもダイナミックヘッドトラッキングを利用可能だ。

写真アプリの 「メモリー」 ※と、Apple Musicが一体化した。メモリー起動中にApple Musicの楽曲がサウンドトラックとして選ばれるように。再生する楽曲はカスタマイズも可能。Appleは世界の何百万もの楽曲レーベルや音楽出版社と交渉を行い実現した。これらの楽曲は今後数か月の間に利用可能になる予定。

※機能イベントや撮影日、場所などから思い出を総まとめしてくれる機能

また、現在ベータテストが行われている 「SharePlay」 も今秋後半に実装される予定。SharePlayは、FaceTime通話中に音楽や映像を同時視聴できる機能。Apple Musicの楽曲も利用できる。遠く離れた家族や友達と音楽や映像を一緒に楽しめる、いまの時代にぴったりの機能だ。

FaceTimeアプリでは、通話中のユーザーが直感的にわかりやすいように表示されるよう新しくデザインされ、カメラやマイクのオン・オフの切り替え、チャット、画面の共有などが簡単にできるように。

SharePlayで音楽を楽しむには、ミュージックアプリからコンテンツをタップするだけ。グループ内の自分以外の全員が、SharePlayに参加するための招待状を受け取る仕組み。

キューを使用して、音楽を並べ替えたり、トラックを削除したり、先にスキップしたりすることも可能。自動再生が選択されている場合は、グループが以前に再生していたものと関連した音楽を聴くことができる。

これらの機能のおかげで、Apple Musicは単に音楽を楽しむだけに留まらず、日常の生活により密接な存在となる。7,500万以上の配信楽曲をベースに、Apple Musicのサービスは今後も拡大していく様相だ。

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