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子どもの頃を振り返ってみると、思いのほか親や先生に叱られた記憶が鮮明に残っているものだ。それもそのはずである。感情を伴う記憶ほど、脳に保存されやすい性質があるからである。ここで注目すべきは、叱られたショックや不安感などの感情記憶は強烈に残りやすいものの、言われた内容はほとんど覚えていないという点だ。