
オーストラリアの潜水艦の建造計画をめぐって関係が悪化しているアメリカとフランスの首脳が22日、電話会談を行い、関係修復に向けて協議を開始することで合意しました。
アメリカは先週、オーストラリアの原子力潜水艦の建造を支援する計画を発表し、これに伴って潜水艦の共同開発契約が破棄されたフランスは、アメリカとオーストラリアに駐在する大使を召還するなど関係が悪化しています。
こうした中、22日、アメリカ側の申し出で、バイデン大統領とフランスのマクロン大統領が電話で会談。会談後に発表された共同声明によりますと、両首脳は、信頼を確保するための協議プロセスを開始し、来月下旬に対面での首脳会談を開催することで合意したということです。また、マクロン大統領は召還した大使を来週、アメリカに戻すことを決めたとしています。
ホワイトハウスのサキ報道官によりますと、両首脳の会話は友好的で、バイデン大統領は、インド太平洋におけるフランスの関与の戦略的重要性を改めて伝えたということです。