小笠原諸島の海底火山の噴火によるとみられる軽石が伊豆諸島に漂着している問題は、影響が長期化する恐れが出てきました。三宅島から重松記者の報告です。
三宅島の西に位置する伊ヶ谷地区です。波が絶えず軽石とみられる茶色の漂流物を運んできていて、砂浜が軽石で覆われています。漁港からわずか数百メートルしか離れていない砂浜にたくさんの軽石が押し寄せている状況です。
軽石の動きを分析している「海洋研究開発機構」のシミュレーションによりますと、軽石はきょうから明日にかけて伊豆諸島にまとまって近づくとみられています。その後、12月上旬には東に抜けるものの、また新たな軽石がまとまって接近する可能性があり、機構は、少なくとも年内は注意する必要があると指摘しています。
地元で民宿を営む人などからは、影響が長期化することへの懸念の声が上がっています。
民宿夕景 沖山勝彦さん
「コロナで大変でずっと我慢していたのに、これで軽石でダメとなると、2日3日で終わればいいけど、2か月3か月になると」
三宅島の漁協は、軽石の状況をみたうえで今週末にもオイルフェンスを開けて漁に出ることも検討しています。