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マリブ バンの多様性は高くなる。バン1台、寝台4つ。これは、これまでキャンピングカーに多かったポップアップ式の大型ルーフのおかげだ。このように、バンのトレンドは、新型マリブ ダイバーシティにも反映されている。レポート。

なぜ、今まで誰も考えなかったのだろうか?
ボディビルダーがポップアップルーフ付きのパネルバンを提供することを思いついたとき、我々はまずその疑問が頭に浮かんだものだった。
小型のキャンピングカーに適したものが、大型のバンに合わないはずがない。
そうこうしているうちに、このスリーピングコンセプトは、コンバートされた「フィアット デュカート」や「メルセデス スプリンター」などのトレンドとなった。

マリブ社では、現在、自社製モーターホームに、2つの寝台を追加できるフォールディングルーフを「ファミリーフォー4(Family for 4)」としてカタログに掲載している(3,990ユーロ=約51万円)。
また、2022年シーズンに向けて、オーレンドルフのモーターホームメーカーは、視界を遮ることのない視線と、さらに巧みな収納スペースを約束する「ダイバーシティ」という新ラインを開発した。

スリーピングルーフの利点: リビングエリアのスペースを犠牲にすることなく、スリーピングスペース(1.35メートル×2メートル)を2つ増やすことができる。

正式なモデル名は「マリブ バン ファミリーフォー4 GTスカイビュー640 LE K」という長い名前だ。
一見すると、エントランスに簡易キッチン、運転席側に座席群とバスルームという古典的で実用性のあるレイアウトになっている。
さらに、フロントを完全に開くことができるポップアップ式の大型ルーフには、さらに2つのスリーピングスペースを備えている。
「チェリークラシック」の標準的なインテリアは、明るい木の装飾が施された食器棚用の板と、白いパーツ、そしてスティックルックの床という、マリブらしいものだ。
若い客層にはインテリアがやや地味に見えるかもしれないが、マリブ バン ダイバーシティを含むプレミアムバンというセグメントでは、クラシックで、飽きのこない外観がコンセプトによく合っている。

収納と拡張で、フレキシブルなキッチン。キッチンキャビネットは実質的に分割されており、十分なスペースが確保されている。そして拡張すれば、キッチンはXXLサイズのユニットに変身する。

特に印象的なのは、遮るものがない車内からの視線だ。
この効果は、高さのあるワードローブが通常のようにキッチンユニットの一部ではなく、助手席側のベッドのフットボードの下に隠されていることで得られる。
ガス圧スプリング付きのフラップを採用し、使いやすさを追求している。
一方、キッチンは、拡張させればXXLサイズのユニットに変身する。

テクニカルデータ:

排気量 2,287cc
最高出力 140PS@3600rpm
最大トルク 350Nm@1400rpm
 
最高速度 100km/h(3.5トン以上)
 
ギアボックス/駆動方式
 
9速オートマチック/前輪駆動
 
燃料タンク容量 75リットル
全長/全幅/全高 6358/2050/2660mm
 
ホイールベース – タイヤサイズ 4,035mm
– 225/75 R 16 C
積載能力 3,076kg

 

牽引能力 2,500kg
 
基本価格
 
52,050ユーロ(約676万円)
 
試乗車価格   70,740ユーロ(約919万円)

 

冷蔵庫の上には、もう一つのワークトップと浅い食器棚が設置されていて、さらに収納スペースを確保している。
そして、マリブの開発陣は、バスルームにも工夫を凝らしている。
回転式便器と2分割のスライディングウォールを備えたフレキシブルバスは、多様性のための新開発でこそないものの、それでも巧妙で、省スペースなソリューションとなっている。

ダイバーシティ バンは走行に自信があり、非常に静か

キャンプに必要なものはすべて揃っている。
しかし、例によって、「デュカート」のコックピットの追加装備は高価だ。
我々のテスト車の場合、オートマチックギアボックス(3,790ユーロ=約49万円)、エクストラロード(1,290ユーロ=約16万円)、16インチアルミホイール(790ユーロ=約10万円)、マルチメディアシステム(560ユーロ=約7万円)、アルミニウムグレー塗装(990ユーロ=約12万円)、ロードブースター、90リットルタンク、リアパーキングエイドなどのシャシーパッケージ(2,290ユーロ=約29万円)が含まれていた。
そして、ボディワークパッケージ(1,140ユーロ=約14万円)と舷窓(490ユーロ=約6万円)だ。

上質なエクステンションキャンパーは、走行中も心地よい静粛性を発揮する。

140馬力の「デュカート」とその滑らかなオートマチックトランスミッションは自信に満ちた走りを提供するだけでなく、非常に、非常に静かだ。
そして、それは、上質なインテリアを物語るものだ。
105kgの上部構造の屋根の重さは、測りにかけて初めて認識できるほどモーターホームと一体化されている。
しかし、我々のテスト車はまだ旧型のままで、最終的なシリーズ生産モデルは、新型デュカートに搭載されて新しいオーナーへ届けられる。

モーターホームテスト: マリブ バン ダイバーシティ

ポップアップルーフ付きパネルバン: このスリーピングコンセプトは、「フィアット デュカート」、「メルセデス スプリンター」などのコンバート車のトレンドだ。マリブでは、2人分のスリーピングスペースを追加した折りたたみルーフを、「ファミリーフォー4」として提供する。2022年に向けて、ダイバーシティという新しいラインも開発した。
「マリブ」は、一見すると、エントランスに簡易キッチン、運転席側に座席とバスルームという定番のレイアウトになっている。特に印象的なのは、車内を遮るもののない視覚だ。この効果は、高さのあるワードローブが通常のようにキッチンユニットの一部ではなく、助手席側のベッドのフットボードの下に隠されていることで得られる。ガス圧スプリング付きのフラップを採用し、使いやすさを追求している。
左側のベッド部分はガス圧スプリングによって折り畳まれ、追加の収納スペースが出現する。
テーブルの下の収納スペースには、靴や小物などを置くことができる。
キッチンはXXLサイズのユニットに変身する。冷蔵庫の上には、もう一つの作業台と浅い食器棚を設置し、さらに収納スペースを確保している。
キッチンの食器棚は実質的に分割されており、十分なスペースが確保されている。
マリブの開発陣は、バスルームにも工夫を凝らしている。回転式トイレと2分割のスライディングウォールを備えたフレキシブルバスは、多様性のための新開発ではないものの、それでも巧妙で省スペースなソリューションであることに変わりはない。
大きなプラスは、前面を完全に開くことができる大きなポップアップルーフに2つの寝台が追加されていることだ。
後部のシングルベッドは、ヘッドエリアに共通の寝床を作る。
コントロールセンターは入り口の上にあり、フラップで隠されている。
「チェリークラシック」の標準的なインテリアは、明るい木の装飾が施された食器棚の前板と、白いエレメント、スティックルックの床という、マリブらしいものだ。キャンプに必要なものはすべて船内にある。
大型リアガレージと2本のガスボンベへのアクセスも良好だ。
ハロー! 両脇のキュートな舷窓(490ユーロ)が目を引く。道路上では、マリブは、140馬力の「デュカート」とその滑らかな自動変速機は自信に満ちた振る舞いをする。しかも、とても静かだ。それは、上質なインテリアを物語るものだ。105kgのルーフは、測りの上でしかわからない。しかし、試乗車はまだ旧型だったが、シリーズ生産モデルは、新型「デュカート」に搭載されて納車される。

結論:
マリブはバン愛好家やファンたちを幸せにする方法を知っている。
模範的な品質、独創的なソリューション、たくさんの雰囲気、そしてたくさんの居住スペースと収納スペース。
もちろん、これには代償が伴う。
しかし、高級品とは本来そういうものだ。

Text: Jenny Zeume
Photo: autobild.de