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横浜市長選大敗で総裁選モード 岸田氏出馬検討 石破氏は否定

 きのう行われた横浜市長選挙。菅総理が全面支援した候補が完敗したことを受け、自民党内では「菅総理が党の顔では秋の衆院選は戦えない」、そんな声も強まり始めています。

 きのう行われた横浜市長選挙は、野党系候補で“コロナの専門家”として感染対策を訴えた山中氏が初当選。2位に18万票以上の差をつけ圧勝しました。山中陣営からこんな軽口も・・・

“ハマのドン” 横浜港運協会 藤木幸夫前会長
 「菅も今日あたり辞めるんじゃないの。辞めなきゃしょうがないだろこれ」

 一方、前の国家公安委員長で、菅総理の側近としても知られる小此木氏。完敗したことに自民党内には衝撃が走っています。

閣僚経験者
 「菅総理の地元でこれだけ差がついたということは、深刻に受け止めないといけない」

 けさ、記者団の取材に応じた菅総理は・・・

菅首相
「大変残念な結果でありました。(市民が)コロナ問題とか様々な課題についてご判断をされたわけでありますから、そこは謙虚に受け止めたい」

Q.総理、総理、もう一問だけお願いします
菅首相
 「・・・」

 2分足らずのやり取りの後、足早に執務室へと向かいました。

 菅総理のお膝元・横浜で側近が敗れたことに、自民党では秋に行われる総選挙への危機感が高まっています。

閣僚経験者
 「今回の敗北は横浜市長選に限ったことではない。全国で同じことが起きるよ」

中堅議員
 「菅総理のまま総選挙なんて、自民党のことを考えればあり得ない」

 “菅総理が党の顔では衆院選は戦えない”。こうした声が自民党内で高まる中、来月予定される総裁選には早くも出馬に意欲を示す議員が現れ始めています。

高市早苗前総務相
 「出馬の決意を固めたということを(二階幹事長に)報告に上がりました」

自民党 下村博文政調会長
 「チャンスと可能性があれば、その時はチャレンジはしたい」

 また、前回の総裁選で菅総理に次ぐ2位となった岸田前政調会長も出馬する方向で検討しています。総裁選の日程が決まる26日以降に速やかに本人が態度表明するものとみられ、周辺はすでに政策作りにも着手しています。

 一方、同じく去年の総裁選に出馬した石破元幹事長。応援に駆けつけた横浜市長選では・・・

自民党 石破茂元幹事長
 「どうぞよろしくお願いします」

 『総裁選に立候補しろよ』

 石破氏は総裁選に出馬するのか、きょう、石破氏は・・・

自民党 石破茂元幹事長
 「自民党がフルスペックの総裁選をやっていること、そしてその間はおそらく政治は止まるんでしょう。責任政党たる自民党が機能停止に近い状態を起こすということは、国民の理解を得られるとは思っておりません」

 “去年、菅総理を選んだ以上、自民党議員がその責任を負う必要がある”と強調する石破氏。衆院選は菅総理で戦うべきだとして、自身の総裁選への出馬には否定的な考えを示しました。

 その菅総理、きょう総裁選への出馬に改めて意欲を示しています。