自民総裁選 議員票で岸田氏リード 存在感高める“あの人物”は
午後、東京・世田谷区の商店街を訪れた河野行革大臣。
河野太郎 行革相
「コロナ禍でどうですか」
「お客様が減ったのは、当然のことなんですけど、去年より今年の方が、やはり悪いというのはあります」
投開票日まであと6日。JNNが国会議員票の動向を探ったところ、河野氏が100票を超える3割弱の票を固めたことが分かりました。
一方、議員票でトップに立ったのは3割を超える支持を固めた岸田前政調会長です。
岸田文雄 前政調会長
「東北の復興なくして、日本の復興なし。私もこの総裁選挙、しっかり戦い抜き、お役に立てるよう努力をしていきたい」
高市早苗 前総務相
「若い方々の給料・賃金体系を少し上げていく、良い人材を採る意味でも上げていく。こういった働きかけを経済界に向けてやっていきたい」
高市前総務大臣も安倍氏に近い議員など保守系議員を中心におよそ2割の支持を固めています。
野田聖子 幹事長代行
「『野田さん応援したら、次の選挙出さない』」
ユーチューバー ラファエルさん
「暴走してますよ!?」
人気ユーチューバーや実業家の堀江貴文さんらと対談し発信力を強化している野田幹事長代行ですが、推薦人20人から支持が広がっていません。
党員票を含めた1回目の投票では過半数を取る候補が出ず、上位2人による決選投票となる見方が強まっています。
こうした中、アメリカの有力紙ワシントンポストが候補者ではない、ある人物に注目し、話題となっています。
「総裁選の勝者は安倍晋三だ」
記事では、総裁選でどの候補が勝利しても“日本はアベノミクスから離脱できない”と指摘。さらに、高市氏が急激に票を伸ばしていることから、その背後にいる安倍氏の存在感が高まっているのです。
岸田陣営
「安倍氏が一種の偶像化していて、逆らえない議員が多い」
河野陣営
「高市氏が3位になったとしても決選投票でキャスティングボートを握れる。安倍氏の影響力は高まるよ」
立憲民主党 枝野幸男 代表
「そもそも党内の選挙で、政策を競い合っていること自体が、政党として成り立ってないんじゃないのと。基本的には大きな方向性が一緒だから同じ党であるはずなので、ちょっと意味が従来からわからない」
こうした中、立憲民主党の枝野代表は総裁選自体を痛烈に批判。“感染者が減っている時こそ、リバウンド対策が必要”と述べ、引き続き、政府に対し、医療体制の拡充を求めていく考えを示しました。