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内村選手は東京オリンピックで3大会連続の金メダルを目指して種目別の鉄棒に出場しましたが、演技途中に落下し、予選で敗退しました。

内村選手は23日、山形県酒田市で開かれた「全日本シニア選手権」で、東京オリンピックのあと、初めてとなる大会に臨みました。

鉄棒に出場した内村選手はオリンピックと同じ演技構成で臨み、手放し技でH難度の「ブレットシュナイダー」やG難度の「カッシーナ」といった大技を次々と決めました。

しかし、最後の着地でバランスを崩して後ろ側に倒れ、14.133で7位でした。

内村選手は「そこまで練習を積めなかったので体のキレもいつもよりなく、着地のミスが出てしまったが、手応えはあった」と振り返ったうえで、来月、北九州市で開かれる世界選手権に出場することを踏まえ「体の状態が悪く、気持ちも上がらない中で試合することができて、世界選手権に向けてようやくスイッチが入った」と話しました。

また東京オリンピックの結果について改めて聞かれると「結果を残せなかったことに、これまで何してきたんだろうという気持ちはあるが、僕の人生においては必要だったかなと思う。精神的にはかなりしんどかったが、ここを乗り越えてこそ次への道が開ける。その気持ちは変えないようにしていきたい」と前を向いていました。

大会にはこのほか、東京オリンピックの団体で銀メダルを獲得した選手たちも出場し、萱和磨選手が個人総合で大会3連覇を果たしたほか、北園丈琉選手が6位、谷川航選手が29位でした。