横浜市長選挙で菅総理大臣が支援した小此木元国家公安委員長がやぶれたことで、与党内では政権運営への影響は避けられないという見方が出ています。
自民党内では衆議院選挙前の総裁選挙の実施を求める声が相次いでいて、総裁選挙をめぐる動きが活発になる見通しです。
過去最多の8人が立候補した横浜市長選挙は立憲民主党が推薦した元横浜市立大学教授の山中竹春氏が初当選を果たし、菅総理大臣が支援した小此木元国家公安委員長らはやぶれました。
与党内では菅総理大臣の地元の選挙区も含む横浜市で菅総理大臣にも近い小此木氏がやぶれたことで政権運営への影響は避けられないという見方が出ています。
また自民党総裁選挙は今週26日に投票日などが決まる予定で、今回の結果を受けて「衆議院選挙の前に実施して、党の政策論争をアピールすべきだ」という声が相次いでいます。
ただ「当面は政府与党一体で新型コロナ対応に専念すべきだ」として総裁選挙の先送りを求める意見もあり、総裁選挙をめぐる動きが活発になる見通しです。
一方、立憲民主党など野党側は新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない中、菅政権への不満や批判が示された結果だとしていて、直ちに臨時国会を召集して対策の強化などの議論に応じるよう迫る方針です。
また、今回の山中氏の勝利を衆議院選挙への弾みにしたいとして選挙協力の調整などを急ぐ考えです。