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レバノン政情についてal qods al arabi net は、英国のthe economist 誌の記事を引用して、「ヒズボッラーは反対者に勝つことはできるだろうが 、レバノンの崩壊を防ぐことはしないだろう」との記事を書いています。
若干の興味ある事実関係はあるも、内容的には特に大きな発見はなさそうです。
要するに、全てのレバノン政治家が、昨年8月のベイルート港の爆発事件の(真面目な)調査に消極的だが、特にヒズボッラーとアマル(双方ともシーア派グループ)がこれに反対しているとして、先日のベイルートの衝突がレバノン内戦の再発につながるかと言えば、ヒズボッラーの人員兵器等が圧倒的に強力である反面、ヒズボッラーもレバノンの不安定化を望んでいないとして、内戦の再来との見方には消極的な立場を示しています。
もっとも何故ヒズボッラーとアマルが、調査に最も反対しているかという点については説明もないようです(おそらくはレバノン政界の長年の腐敗とか政治家同士の闇取引等、公正な司法の手が入ると困ることが多いのでしょう。そういえばハリリ元首相の父でベイルート中心で爆殺されたハリリ元首相も、シリアのアサドの命令でヒズボッラーが暗殺したと一般に見られているが、その裁判もうやむやになったままですね!!)。
たしか2日ほど前に、アウン大統領が爆発事件について調査をするように命じたと報じられていましたが、記事では大統領は自分と同じキリスト教徒のレバノン国家安全局長の予審判事による聞き取りを禁止したし、爆発当時の首相であったスンニ派の男はさっさと米国に逃れたとしています。
ヒズボッラ―のナスラッラ書記長が、ヒズボッラーは10万人の訓練された戦闘員を有していると称したことについては、記事は若干の誇張はあるだろうが、ヒズボッラーの軍事的力が強いのは事実で、これに比べたらレバノン軍は兵員も少なく、インフレ亢進と通貨下落のために、兵士の給料が月60ドル程度に下落しており、既に数千名の兵士が離脱(逃亡)しているとしています。
そしてレバノン通貨は今や下落し対ドル1ドル21000リラにまで落ち、インフレは100%ともなり、今やレバノンはIMFが最大の金融危機としているほどであるとしています
إيكونوميست: نصر الله قد يكون قادرا على هزيمة أعدائه لكنه لن يمنع انهيار لبنان | القدس العربي (alquds.co.uk)