スマートロックのセサミが新しくなったそうですが、どうでしょうか。
オートロックや「手ぶら解錠」、Sriへの音声コマンドによる解錠・施錠のほか多くの機能を持つ、一度使うと便利で手放せない[SESAME(セサミ)3]。
旧「セサミmini」と何がどう異なるのか。
特徴(メリット)、デメリット、専用アプリ「セサミ、ひらけゴマ!」やSri やAlexaとの連携方法や各種設定法をお届けする。
「SESAME(セサミ)3」は何が違うか
非常に便利なスマートロック「セサミ」がアップデートし、「セサミ3」となった。
筆者は前機種の「セサミmini」を利用して1年以上が経ったのだが、荷物がぶつかって落ちてしまったためか、寿命的な故障なのか、モーターがおかしくなってしまった。
カスタマーセンターに問い合わせたところ故障だろうということで、修理の見積もりをしてもらったところ、3,300円(税込)かかるということだったので、新製品の「セサミ3」を購入することに。
セサミ3は、セサミminiとほぼ同じ大きさと重さだが、性能やつくり、アプリはかなり改善されている。
サムターン受けパーツが亜鉛から3.6倍強度のステンレス鋼に、モーターブラシ素材が金属銅からベリリウム銅合金に変更され3倍の耐久性へと向上している。
さらに、基盤に差し込みスズを流しこんで接着する事でよりリセットボタン強化が図られている。
ひょっとすると今回の故障も、この改善によって防げるのかもしれない。
BluetoothとWiFiの同時接続も可能となった。(筆者はWiFiモジュールを購入しないので関係ないが)
さらに、アプリ、Appleウオッチ、Sri、Alexa、Hey Google、NFCタグといった施錠解錠操作に対応し、快適性はグンと増した。
そんな快適なスマートホームのスマートロック「セサミ3」の購入レビューをお届けする。
「セサミ3」の特徴
ハードウエアの特徴
- サイズ:幅57mmx高さ93mmx奥行55mmのコンパクト設計
- 重さ:約144グラム
ソフトウエアの特徴
- SesameOS2を搭載
- Multi-Task機能搭載:複数台デバイスがBluetoothで同時にセサミに接続可能
- Widget機能
- Always Connect :Bluetoothを探している間にWiFi経由で接続
- QRコードで鍵のシェア
- ログイン不要
- 安定した履歴の反映
- 安定したApple Watchアプリ(WatchOS7以上を搭載したSeries3以降の機種に対応)
- NFCタグ対応(iOSはiOS13.1以上を搭載したiPhone XS以降の機種に対応)
その他の特徴
- リモート操作:別売りのWiFiモジュール利用で遠く離れた場所からも管理可能。(初代WiFiアクセスポイントは利用不可)
- 取付方法::必要工具は全て同梱、鍵の形状に合わせて自由度の高い調整が可能
- 対応サムターン回転角度:360°対応可能
- 対応鍵:小型のフォルムのため対応できる鍵の種類が増加
- 対応鍵ガイドライン: https://jp.candyhouse.co/pages/sesame-features
- 特殊アダプタが必要な鍵の場合、有料600円/個(送料・税込)にて作成してもらえる(セサミ3と同時注文の場合でも別途発送)。
- 通知:誰かがドアを開閉した際はスマホに通知、家族の帰宅状況を把握
- 電池寿命:500日の電池寿命。電池残量が少なくなるとスマートフォンに通知
「セサミmini」と「セサミ3」の比較
付属品の数々
箱を開けると次の同梱物が入っているので揃っているかチェックしよう。
「セサミ3」の取り付け方法
スライドカバーを矢印の方向にずらし、絶縁シートを抜く。
セサミを自分の家のドアにあてがい、サムターンを回してみて、位置を確認する。高さが足りない場合は、付属の調整プレートを取り付ける。筆者のように特殊なドアの場合は、特殊アダプターが必要になるが、セサミminiの時のものが転用できる。初めての方は、CANDY HOUSEに依頼して作ってもらおう〈有料600円/個(送料・税込)〉。
本体ウラの両面テープを剥がし、ドアに着ける。
\電池は予備を買っておくと慌てずに済む/
特殊アダプターを使う場合
アームの幅を広げるには、1と2のネジを付属のミニドライバーで外し、矢印の先のネジ穴に移す。
アームの高さを加えるには、3のネジを付属のミニドライバーで外してずらし、調整する。
「セサミ3」アプリのダウンロードと設定方法
アプリを立ち上げ、右上の+を押し、「新規デバイス」を押す。
デバイスが検知されたら、選択する。
「施錠の位置を固定する」を押すと、サムターン図が回転し「セサミが施錠されました」と出るので、次に「解錠の位置を固定する」を押す。
次に会員登録を行うので、右下の「自分」を押す。
自分のメールアドレスを入力し、「ログイン/登録」ボタンを押す。
4桁の認証コードが先ほど入力したアドレスに届くので、それを入力。
登録完了。
セサミ3アプリ「セサミ、ひらけゴマ!」の設定
セサミ3のアプリ「セサミ、ひらけゴマ!」の設定方法
アプリ「セサミ、ひらけゴマ!」を開いて「セサミ」を押す。
アプリの設定画面になるので、「このセサミの鍵をシェア」を押す。
「オーナー」「マネジャー」「ゲスト」のうちからいずれかを選んで押す。
QRコードが発行されるので、それを読み取る。
鍵を受け取るスマホにもアプリをインストールし、「QRコードのスキャン」で取り込む。
- オーナー鍵:全機能が使用可能。オーナー、マネジャー、ゲストのキーの「シェア/削除」が可能。
- マネジャー鍵:全機能が使用可能。マネジャー、ゲストキーの「シェア/削除」が可能。
- ゲスト鍵:遠隔操作以外が使用可能。ゲストキーの「シェア/削除」が可能。
マネジャー鍵は、オーナー鍵と同等の機能なので、マネジャー鍵は同居の家族、ゲスト鍵は友人や知人に使うと良い。家族をゲストにしても構わない。
オートロック
スマートロックの便利さを痛感するのが、オートロック機能。
設定は、設定画面から「オートロック」を押し、ロックまでの時間を選ぶだけ。
ドアを閉めると一定時間後に施錠する機能で、オフから3秒、5秒、7秒、10秒、15秒、30秒と1時間後までを設定可能。
手ぶら解錠
これまでと同様「手ぶら解錠」もできる。
スマホのGPSとBluetoothを組み合わせた機能で、設定エリア内にスマホが入ると作動し、スマホを携えてドア前に立つだけで解錠するすぐれものだ。
スマホさえ携帯していれば文字どおり「手ぶら」で解錠できるため、たいへん便利な機能。
ただ、デメリットは、電池を多く消耗すること。
「手ぶら解錠」設定の方法
設定画面で「手ぶら解錠」を押す。
「”セサミ”に位置情報の使用を許可しますか?」と問われるので、許可する。
現在スマホがある場所を中心に地図が表示される。スマホのGPS情報が赤い円から出て再度入った場合に、スマホがBluetoothでセサミと繋がり「手ぶら解錠」が作動する。
Siri音声コマンド
「音声アシスタント(Siri)による施錠・解錠操作」にも対応している。
設定は、設定画面から「Siri音声コマンド」を選んだ後に、命令を入力してSiriに追加するだけ。
「手ぶら解錠」と同様、荷物などで両手がふさがっているときなどに、大変ありがたい機能だ。
Sriの設定方法
「セサミ施錠・解錠する」「セサミを施錠する」「セサミを解錠する」の中から設定したいものを選ぶ。
どういう音声で命令するかをテキストで入力し、「ショートカットを保存」ボタンを押す。下画面の場合だと、「ヘイ、シュリ」と呼びかけSriを立ち上げ、「ロックセサミ」と言えば施錠される。ただし、ロックされるまでに数秒かかる。
Amazon Alexaの設定
セサミ3は、スマートスピーカーのAmazon Alexaの音声操作に対応している。
※Alexa/Google連携にはWi-Fiモジュールが必要
Alexaアプリのメニューから「セサミ」のスキルを検索して有効にする。
メールアドレスを入力し、「登録」ボタンを押し、届いたメールの「認証コード」を入力する。
端末を検出すると「セサミ」が現れる。
右下の「その他」→「定型アクション」→右上の「+」→「定形アクション名を入力」、「実行条件を設定(音声コマンドをテキスト入力)」、「アクションを追加」→「スマートホーム」→「すべてのデバイス」→「セサミ」→「追加」と進む。
定型アクションが追加されていることを確認できたら設定完了。
まとめ
とにかく便利。
一度使ってしまうと手放せない。
手ぶら解錠機能やSiriの音声コマンドでの使用も便利。
WiFiモジュールを購入すれば遠隔操作や、Alexa、Googleとの連携も可能に。
また旧セサミminiに比べ、ハードウエアの強度やソフトウエアの機能が向上している。