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自国開催のパラリンピックでパラスポーツに集まった注目を今後につなげていくため、選手たちは大会のあと、自身の経験や競技の魅力を伝える活動に力を入れています。

パラ競泳のエース、木村敬一選手は、4回目のパラリンピック出場となった東京大会の男子100メートルバタフライで金メダルを獲得し、注目を集めました。

大会のあと木村選手は全国の小学校などを回り、これまでに10回ほど講演会を開いて、子どもたちにパラスポーツの魅力を伝える活動を行っています。

今月14日には、東京大会で銅メダルを獲得したゴールボール女子の高橋利恵子選手などとともに、東京・文京区にある母校の筑波大学附属視覚特別支援学校で報告会を開きました。

この中で木村選手は「パラリンピックには4回出て、やっと金メダルを取れた。金メダルだけほしいという思いだったので、やっと長旅が終わったと、ほっとした気持ちがいちばんだった」と、悲願の金メダルを獲得した東京大会の経験を語りました。

また高橋選手は「ゴールボールは楽しいものだと伝えるとともに、視覚障害のことも知ってもらい、楽しく共生社会を目指していきたい」と、東京大会をきっかけに、競技や障害のことをより多くの人に知ってもらいたいという考えを伝えました。

報告会のあと木村選手は「パラスポーツがこれからもどんどん発展していくことは、自分がこれまでやってきたことを肯定する意味でもある。自国開催で、今までに経験したことのない盛り上がりを感じたが、それで終わってしまっては意味がないので、さらにパラスポーツを燃え上がらせていきたい」と話していました。