去年、静岡県南伊豆町の海岸に打ち上げられたウミガメの「タイマイ」が地域の水族館の手当てで回復し、海に放されました。
南伊豆町本瀬の海岸では去年12月の初旬に絶滅危惧種に指定されているウミガメの「タイマイ」1匹が衰弱した状態で打ち上げられ、近くの水族館がこれまで保護してきました。
この間、抗生物質を投与するなど手当てをしたところ、タイマイは餌を食べるなど元気を取り戻しました。
タイマイは沖縄本島より南の熱帯から亜熱帯にかけて生息するウミガメで、水族館では付近の海の水温が高くなってきたことから、22日、打ち上げられていた海岸にカメを運んで放しました。
下田海中水族館の飼育員、岡野司さんは「保護したときはかなり衰弱しぎりぎりの状態でしたが回復してくれてうれしいです。伊豆半島周辺ではほとんど見かけることのないウミガメなので元気に泳いでいってほしいです」と話していました。