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<p>若者のがん生存率、成人より高く 医師「小児がんも治る時代に」 | 毎日新聞</p><p>若者のがん生存率、成人より高く 医師「小児がんも治る時代に」</p><p>国立がん研究センターは23日、14歳以下の小児がんと、「AYA世代」と呼ばれる若者のがんに関する5年生存率を集計した。小児がんは成人に比べて生存率が高く、国立成育医療研究センターの松本公一・小児がんセンター長は「小児がんも治る時代になっていることを知ってほしい」と話す。</p><p>国立がん研究センターが、小児がんとAYA世代の5年生存率を公表するのは初めて。若い世代に着目した生存率を示すことで、患者に生きる希望を持ってもらうとともに、今後のがん対策に活用してもらうのが目的だ。 2009年にがんと診断された人の10年生存率 0~14歳のがんは一般的に「小児がん」と言われ、血液や骨、筋肉、神経にできるものが多い。2013~14年にがんと診断された小児がん患者の5年生存率はリンパ腫90・7%、白血病88・0%、脳腫瘍74・6%――など、11種全てのがんについて7~9割台で、患者全体(成人含む)の5年生存率(全部位、67・5%)よりも高かった。 AYA世代は15~39歳のがん患者で、甲状腺など女性に特徴的ながんが多い。5年生存率は甲状腺がんで99・2%、乳がんで90・0%だった。 小児がんで生存率が高い理由について、松本センター長は「小児がんは薬や放射線治療が効きやすいことが背景にある」と説明。一方、「小児がんといっても中身はさまざま。がん全体の生存率よりも、個々の疾患の状態を見なければならない」と指摘する。 主ながんのサバイバー1年生存率 国立がん研究センターは、がん診断から一定期間生存している人(サバイバー)が、その後生存する確率を示す「サバイバー生存率」も初めて集計した。 一般的な「生存率」は、同じ年に診断された人全員を対象にしており、早期に死亡した人も含まれているため診断から時間がたつほど低下する。サバイバー生存率は、診断から一定年数がたった時点を出発点に、その後の生存率を算出する仕組み。多くのがんで、診断後長く生きるほどその後の生存率が上がる傾向があり、サバイバー生存率は患者の生きる希望につながる。 サバイバー生存率を非小細胞肺がんでみた場合、診断から1年後の生存率が74%だったのに対し、診断から4年後に生存しているサバイバーが、さらに1年生きる割合は94%となるなど、長く生きるほど生存率が上がった。 また、同センターが全国281施設・約29万例を基に、09年にがんと診断された人の10年生存率を算出した結果、前立腺がん100・0%▽乳がん(女性)87・8%▽大腸がん67・5%▽胃がん66・8%▽非小細胞肺がん35・0%▽肝細胞がん22・8%――などで、がん全体では60・2%だった。生存率など今回のデータは、ウェブサイト(</p>