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『中国料理の世界史 美食のナショナリズムをこえて』著・岩間一弘
【書評】『中国料理の世界史美食のナショナリズムをこえて』/岩間一弘・著/慶應義塾大学出版会/2750円【評者】香山リカ(精神科医)先日、ランチで入った店の隣のテーブルで、3人のシニア男性がさかんに「中国脅威論」を語っていた。やれ尖閣がやれ台湾がと話す彼らがおいしそうに食べていたのは餃子、春巻きに麻婆豆腐。そこは中華料理店だったのである。中国の政治的姿勢や人権問題に眉をひそめる人も、中華料理ならたぶん大好き。アジア近現代史の研究者が書いた本書には 全文
NEWSポストセブン 12月24日 11時15分