Appleは21日、開発者向けにiOS15.1の最初のベータ版を公開した。このiOS15.1では、米国などで採用されている健康情報規格である「SMART Health Card」に対応する。この規格に対応していれば、Walletアプリ上にワクチンパスポートの保存、表示が可能になるとされる(9to5Mac、iPhone Mania、Med IT Tech)。
Med IT Techの記事によれば、大手IT企業であるAppleが一つの方針を示したことは、ワクチンパスポートの規格の方向性に影響を与える可能性があるとしている。なお、日本国内ではマイナンバーカードの認証を活用した独自アプリを開発する方針で、12月からオンラインで発行する予定とされている。規格については国際民間航空機関(ICAO)を参考にした国際基準に準拠と報じられていたが現状どうなっているかは不明。デジタル庁が9月30日まで「ワクチンパスポート」の仕様に関する意見を募集していることからまだ詳細は決まっていないと思われる(ケータイ Watch)。
あるAnonymous Coward 曰く、
SMART Health Card仕様に準拠した接種記録ファイルをダウンロードすることで、Walletアプリで提示できるようになる。データ自体は誰でも作成できるが、発行機関の公開鍵で内容を証明することができ、検証に用いる公開鍵に対応する秘密鍵がなければ発行することはできない。
| 医療
| 政府
|
関連ストーリー:
政府、ワクチンパスポートの電子版を年内に提供か
2021年09月06日
イスラエルのワクチンパスポート、2回目接種から6か月で失効に。3回目接種を促す
2021年09月02日
政府、ワクチンパスポートの申請受付を26日から開始。国内商業施設での活用も検討
2021年07月14日
平井デジタル大臣、ワクチン接種証明書は自治体が発行との見通し。また五輪選手向けアプリでGPS機能は搭載しないとも
2021年05月24日
検査履歴をスマホで記録して証明書にするコモンパス、国内での実証実験始まる
2021年03月16日
シンガポール政府、オープン標準「HealthCerts」を開発。COVID-19検査結果とワクチン接種の証明書を相互運用可能に
2021年03月03日