あるAnonymous Coward 曰く、
米Bloombergが報じたところによれば、今から約10年前、オーストラリアの大手通信会社でファーウェイによるソフトウエアのアップデートに悪質なコードが組み込まれ、システムに侵入される事件が起こっていたという。この未公表事件については2012年に米国家安全保障局に情報共有がされていたといい、米政府の主張を裏付ける証拠の一端だとしている(Bloomberg)。
米元当局者らによると、この悪質なコードは感染した通信設備機器を再プログラミングし全ての通信を記録し中国にデータを送信。こうしたコード自体が数日後に抹消される仕組みだったという。提供された情報を元に米情報機関が確認したところ、米国でも同様の攻撃が確認されていたという。豪情報当局はファーウェイの技術者にスパイ活動への関与があったと結論付けている。
なお、ファーウェイが企業ぐるみでスパイ活動に協力していたという証拠は見つかっていないといい、中国の情報機関が末端の技術者を買収した可能性を示唆する記事の流れとなっている。
| オーストラリア
| セキュリティ
| 通信
| アメリカ合衆国
| 政府
| 情報漏洩
|
関連ストーリー:
オーストラリア政府、パプアニューギニア設置のデータセンター脆弱性でファーウェイを非難。意図的な不具合か
2020年08月24日
米国、ドイツに対し5G通信網でファーウェイを採用するなら機密情報の共有を制限すると警告
2019年03月16日
FacebookやAlphabetによる中国企業へのデータ提供が議論に
2018年06月13日
英国、ファーウェイに対するスパイ疑惑については「シロ」と判定。ただし規制強化は行う方針
2013年12月20日
Huawei「スパイはしていないし、これからもしない」と宣言
2012年09月06日
世界一になったHuaweiへの不信と疑念
2012年08月08日
インド政府、中国製通信機器に対しスパイ疑惑をかける
2010年05月21日