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 新型コロナの感染拡大の中、きょう、57年ぶりに東京パラリンピックが開幕します。今夜の開会式を前に、東京の空をブルーインパルスが舞いました。

 きょう、都内でゴールを迎えた東京パラリンピックの聖火リレー。国際パラリンピック委員会特別親善大使の香取慎吾さん、草なぎ剛さん、稲垣吾郎さんの3人が最終ランナーを務めました。

香取慎吾さん
 「無観客という形ではありますが、1人でも多くの方に、お家で選手に声援を送っていただけたら」

 このとき、周辺では上空を見上げる人たちの姿が・・・

記者
 「今、国立競技場の上空をブルーインパルスが飛行していきます」

 航空自衛隊のブルーインパルスです。パラリンピックのシンボル「赤・青・緑」の3色のカラースモークが東京の空に描かれました。

ブルーインパルスを見た人
 「きれいでかっこよかったです」

ブルーインパルスを見た人
 「東京を飛んでくれて、すごい感動しました」

 きょう開幕する東京パラリンピック。161の国・地域と難民選手団からおよそ4400人のパラアスリートが参加し、22競技が来月5日まで行われます。

街の人
 「パラリンピックでも金メダルがいくつとれるのかっていう期待があります」

街の人
 「楽しみは楽しみですが、不安なところはあります。コロナがあるので」

 きょうの午後8時からは開会式が開かれますが、新型コロナの感染状況の悪化などを受け、出席を辞退する選手団も出ています。

IPC会見
 「唯一、開会式に出席しないのはニュージーランドです。選手が決めたことで、尊重しないといけない」

 競技会場がある1都3県には緊急事態宣言が出されていて、今回のパラリンピックは、原則、全ての会場が無観客。一方で、唯一、競技の観戦を許されたのが子どもたちです。東京都では、およそ14万人の児童・生徒が競技を観戦する予定。しかし、辞退する学校も相次いでいて、江東区はきょう、観戦の取りやめを発表しました。

東京都 小池百合子知事
 「検査体制の調整など、安全対策の強化をすすめております」

 東京都は、あすから学校観戦が始まるのを前に、子どもたちに新型コロナの検査を行う方針を明らかにしましたが、いつ検査するのか、全員を対象にするのかなど詳細は決まっておらず、安全対策が万全とは言い難い状況です。

 コロナ禍のパラリンピックは課題を残したまま、きょうから13日間の祭典がスタートします。