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2021年11月5日に発売された『あつまれ どうぶつの森』の有料追加コンテンツ『ハッピーホームパラダイス』。本作では新人コーディネーターとなり、どうぶつたちが思い描く理想の別荘を内装から外観までトータルコーディネートします。

しかし、いきなりコーディネートと言われても、どこから手をつければよいのか迷ってしまうプレイヤーも多いはず。そこで、これから数回にわたって序盤で覚えたいコーディネートの基本テクニックを紹介します。いくつかのコツを意識してプレイするだけで、今よりワンランク上の別荘が出来上がるでしょう。

第1回は部屋全体のコーディネートについてお届けします。

◆部屋全体に統一感を出そう

作例1「木のぬくもりを感じたい」家具、壁紙、床板を茶色で統一。さらに、家具を丸太シリーズで統一している。

部屋全体に統一感を出すのはそれほど難しくありません。お手軽に統一感を出すには、部屋全体の色を統一するか、使用する家具の種類を統一します。

部屋全体を赤や黒といった特定の色で統一するには、最初に壁紙と床板を同系統の色で揃え、それから部屋に置く家具を同じ色で揃えていくのが簡単です。使いたい家具が部屋の色と合っていないときは、Xボタンでバリエーション(リメイク家具)を確認しましょう。ほとんどの家具には複数の色が用意されており、わずかな試行錯誤で部屋に合う家具が見つかります。部屋全体を特定の色で統一するのに慣れてきたら、部屋に色違い家具を置いてアクセントにしたり、単色だけでなく二色以上に挑戦したりすると良いでしょう。

一方、家具の種類を統一するのも重要なテクニックです。本作には「シリーズ家具」と呼ばれる共通のデザインを持つ家具のセットが存在します。シリーズ家具は名前の頭にアンティークやカントリーといった共通の言葉がついているのが特徴で、部屋の中の家具を同じシリーズで揃えると、それだけで統一感が生まれます。

シリーズ家具は「たぬきショッピング」やリアルのスマホアプリ「タヌポータル」の検索機能で簡単に探せます。ゲーム内のスマホ機能は別荘のコーディネート中にも呼び出せるので、どんなシリーズ家具があるのか気になったら調べてみましょう。

◆部屋の中の動線を考えよう

作例2「ひとときのバカンス」中央の仕切りで部屋を左右に分割し、右奥の浜辺に通じる動線を2本用意している。

動線とは建物の中を人が移動する経路のことです。本作では、別荘に住むどうぶつや別荘を訪問した他のプレイヤーの通り道が動線にあたります。

部屋を設計するときはあらかじめ動線、つまり歩き回るための通路まで考えておくことが重要です。そうしないと、身動きが取れず中を見て回ることができない別荘ができあがってしまいます。また、ゲームの進行とともに手掛けることになる学校などの共用施設は、完成したあともプレイヤーやどうぶつによって利用されますが、動線を考えていない施設は使い勝手が非常に悪くなります。

動線の基本は想定した通り道に幅1マス以上の連続した空間を設けることです。0.5マスの空間でもプレイヤーはカニ歩きで通れますが、カニ歩きの最中は家具を触れなくなりますし、どうぶつは通ることができません。室内のどこに動線を設定するのか、動線は枝分かれや交差をするのか、動線を隔てる仕切りになにを用いるかも工夫のしどころです。

動線をうまく設定すれば、他のプレイヤーが室内を見て回る際の順番をコントロールしたり、視線を特定の場所に誘導したりすることもできます。完成した別荘を手持ちカメラ(一人称視点)で撮影する際にも、動線があればスムーズに歩き回れるでしょう。

◆部屋の広さと家具の数のバランスを取ろう

作例3「行列のできるラーメン店」雑然とした店内を表現しようとしたが、家具が多すぎると苦情が出た。

部屋の広さに対して、家具の数が多すぎても少なすぎても全体のバランスが悪くなります。

家具の数が多すぎると雑然とした印象になるだけでなく、動線が十分に確保できず部屋の中を自由に動き回れなくなります。あまりに足の踏み場もない部屋を作ると、依頼人のどうぶつから作り直しを求められることも。逆に、家具の数が少なすぎると空虚で、だだっ広い部屋という印象を与えます。

部屋の広さと家具の数のバランスを取るコツは、慣れるまでむやみに部屋を大きくせず、必要のない家具は置かないことです。ゲームを進めると部屋のサイズを自由に変更できるようになりますが、なにも考えずに最大サイズを選ぶと、あとでバランスの良い家具配置を考えるのに苦労します。一方、お勧め家具をすべて配置しようとすると、いくら部屋が広くてもスペースが足りません。家具はよく選んで置きましょう。

また、バランスを取ることも重要ですが、それにこだわりすぎる必要はありません。演出としてわざと雑然とした部屋や、だだっ広い部屋を作っても構わないのです。大切なのは、どんなテーマで部屋を作っているかを考えて、それに見合った数の家具を配置することです。


次回は家具のコーディネートについてお届けする予定です。