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実行環境

1. MinGW のセットアップ

MinGWFortranコンパイルするために必要なパッケージです。C や C++ などのコンパイラも含まれていますが、今回はこれらのコンパイラは使用しません。
まずは下記のリンク先からダウンロードタイプを選択します。

mingw-w64.org

今回は MingW-W64-builds を選択します。

f:id:takunology:20210524184425p:plain

Installation: Sourceforge をクリックすると、ページが遷移してダンロードが開始されます。ファイルはわかりやすいところに保存しておきます。

セットアップウィザードを開いて、指示に従って好きなディレクトリに展開します。

f:id:takunology:20210524184642p:plain

f:id:takunology:20210524184742p:plain

完了したら、展開先の bin ディレクトリをコピーしておきます。(例 : C:\MinGW\bin

コントロールパネル → システム → システムの詳細設定 → 環境変数 → システム環境変数Path という項目を選択して「編集」をクリックします。コピーしていたパスを貼り付けて保存してください。

コマンドプロンプトまたは PowerShell を開いて、gfortran --version を実行してバージョン番号が表示されるかを確認します。

PS > gfortran --version
GNU Fortran (MinGW.org GCC Build-2) 9.2.0
Copyright (C) 2019 Free Software Foundation, Inc.
This is free software; see the source for copying conditions.  There is NO
warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

表示できていればコンパイラの設定は完了です。

2. VS Code の設定

コンパイラが利用できれば特別な設定は必要ありませんが、 Fortran を書くのに便利な拡張機能があるので紹介します。

Modern Fortran という拡張機能を導入すると Fortran のキーワードや変数にインテリセンスが働くので、書きやすくなります。

f:id:takunology:20210524185736p:plain

ちなみに、Fortran77 でも Fortran 90 でもどちらでも使用することができます。

また、Trailing Spaces を入れておくと空白やタブの部分に色が付きます。特に Fortran 77 では 7 カラム目から書き始めるルールがあるので、タブをよく使います。

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3. サンプルプログラム

これで Fortran のプログラムを書く準備が整ったので、何か実行してみます。

Fortran の拡張子は .F.F90 などがあるので、使いたいほうを選んでファイルを作成してみてください。Fortran 77 はカラムに注意してください。

** This is sample code.**
        do i = 1, 9
            do j = 1, 9
                write(*,'(i3,$)') i*j
            end do
            write(*,*)
        end do
        stop
        end

コンパイル方法はこのように行います。

gfortran -o <出力ファイル名> <プログラムファイル名>

上記のプログラムを実行してみるとこのようになります。

  1  2  3  4  5  6  7  8  9
  2  4  6  8 10 12 14 16 18
  3  6  9 12 15 18 21 24 27
  4  8 12 16 20 24 28 32 36
  5 10 15 20 25 30 35 40 45
  6 12 18 24 30 36 42 48 54
  7 14 21 28 35 42 49 56 63
  8 16 24 32 40 48 56 64 72
  9 18 27 36 45 54 63 72 81