千葉市中央区のいのはな公園にある、いのはな亭で開催されている庭園文化講座に呼ばれて、菌の世界についてお話しました。千葉城の跡地で現在はお城型の郷土資料館があります。
千葉市を訪れたらぜひお寄りください。千葉氏の甲冑などが展示してあります。
天守からの眺めもグッドです。
この公園で拾った枯れ葉を顕微鏡で覗いてみました。
丸い白い粒が気になってマイクロスコープで覗いたのでした。
マイクロスコープの先端にはLEDライトが付いていて、光量の調整ができます。
覗いてびっくりです。
たぶん小さいサイズのキノコだと思っていたのですが、どうも違うようです。
丸い球状物体の直径は約1mmです。
一体何でしょう。
下に見える根っことも、足とも、柄とも、茎とも見えるものは何でしょうか。
角度を変えて見てみます。
ありゃりゃ、ひょっとして。。。。
どうもダニの抜け殻のようです。半透明ですね。
前足の爪のトゲがあります。
よく見るダニの写真によく似ています。
ダニの種類には詳しくないので、どんなダニか、あるいは違う昆虫かもしれません。
どなたか解る方がいたらご教授願います。
更によく観察してみると、菌糸が無数に絡まっています。
まるで蜘蛛の糸のようです。
どうやら、この菌糸がダニの抜け殻の栄養分や水分を吸収しているのでしょう。
これまで、土壌中の動植物が分解されて自然の土に戻ることは、誰でも知っていることです。
それは、土に埋めた物や死骸がいつの間にか小さくなって消えてゆく。
つまり、分解されてゆくという事です。
もし、分解されなかったら、地球は死骸の山となっているはずです。
ですから、土壌の微生物やバクテリアが働いて死骸が分解されると思っていました。
しかし、実際に分解されるときの様子を見たことがありますか?
化学式で表される分解の科学的なメカニズムは知られています。
けど、実際に分解している生の現場の様子を見た人はまずいないでしょう。
これまで、食品残さの分解とか、いろいろな勉強をしましたが、生の現場の姿を見た人は誰一人いなかったのだと思います。
また、土壌生物の研究者たちは当たり前にこのような光景を顕微鏡で覗いても、
あたりまえ過ぎて、なにも感じなかったのしれません。
少なくとも、この写真によって、菌糸が直接、生物残骸を食べている姿が確認できたのです。
この写真で、注意したいのは、
ダニの残骸に伸びた気数の白い細い糸は、
一本1本が生きた菌糸だという事です。
蜘蛛の糸と間違えないでください。
蜘蛛の糸は、無機物です。接着剤の付いた紐です。生きていません。
人間の髪の毛も、生きていません。毛根から髪の毛は成長します。生きて成長しているのは毛根部分だけなのですね。髪の毛は先端から伸びたりはしません。
蜘蛛の糸もちぎれたらお終いです。
でも、
でもこの菌糸は、今ているのです。
木の根っこも生きています。
木の根っこは、先端に成長点というものがあって、そこで細胞分裂して成長しています。
菌糸も同じです。菌糸成長のメカニズムはまだ詳しく解明されていません。
この菌糸も複数の種類の菌類などが絡み合っていると考えられます。決して1種類の菌糸がダニの分解を行っているのではないのです。
また、この菌糸には、バクテリアなど、さらに小さな生物が共生しています。
この世はミクロの生物たちが支配しているのですよねぇ。
長くなったのでここまで。
さて、この観察の作業中、とっても驚いた事がありました。
写真に撮り損ねましたが、ダニの足の近くを通過する、さらに小さなダニ(たぶん)がいました。
その大きさは、推定で0.01mm以下でした。
色を調整して見ると、黒い粒が見えます。
おそらは菌糸の胞子かもしれません。
写真をクリックすると拡大するかも。
この白い菌糸は、正体不明ですが、糸状になっているので糸状菌とひとくくりに呼ばれています。
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