明治時代に全国で編さんされ、当時の身分や犯罪歴など差別的な表現を含むことから閲覧禁止の「壬申戸籍」とみられる文書がインターネットオークションサイトに出品されていたことが24日、長野県などへの取材でわかった。
内容から現在の同県松本市の戸籍が含まれているとみられる。市などから連絡を受け、サイトを運営する「ヤフー」は出品項目から削除した。長野地方法務局は出品者と連絡を取って、文書を提出するよう求める方針。
県や市によると、差別関連のネット上の書き込みを調べていた佐賀県伊万里市職員が23日に気付き、連絡を受けた長野県が松本市と情報を共有。市がヤフーに伝えた。