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新型コロナウイルス(SARS−CoV−2)が細胞に感染する瞬間の様子が顕微鏡によって捉えられた。

22日(現地時間)、米国ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、フランス・パリのパスツール研究所の科学者がコロナウイルスの脳細胞感染の瞬間を撮影したが、これが写真展「2021 SMALL WORLD」顕微鏡映像部門で佳作に入った。この写真展はカメラメーカーのニコン(Nikon)が後援している。

該当の映像はパスツール研究所の学者Sophie−Marie Aicher氏とDelphine Planas氏の両氏が製作したもので、10分ごとに48時間かけて撮影されている。

映像を見ると、コウモリの脳細胞である灰色の塊りの間に赤い小さな斑点のコロナウイルスが動いている。コウモリの脳細胞はコロナウイルスに触れると一瞬で赤色に染まる。コウモリはコロナウイルスに感染しても病気にかからない点で人間と違いがある。

パスツール研究陣は該当の映像を通じて、コロナウイルスが人体の免疫反応を回避していると指摘する。コロナウイルスによって感染した宿主細胞が免疫システムにウイルスが浸透した事実を知らせることができないようにし、また他の細胞と融合してまるで正常な細胞のように偽装するということだ。

Aicher氏はこの映像がコロナウイルスを究明するために役立ってほしいと伝えた。Aicher氏は「今回の映像は数十億人を危険にさらしたコロナウイルスに対する理解をより容易にしてくれるだろう」と説明した。