東京オリンピックの陸上に出場した選手が集まる実業団の大会が24日大阪市で開幕し、女子長距離の廣中璃梨佳選手や一山麻緒選手などが3年後のパリ大会に向けて再スタートを切りました。
陸上の全日本実業団選手権は、大阪市のヤンマースタジアム長居で24日から3日間行われ、東京オリンピックに出場したトップ選手が顔をそろえました。
このうち女子の20歳、廣中選手は、初出場のオリンピックの5000メートルでは日本新記録をマークし、10000メートルではこの種目の日本選手として25年ぶりの入賞となる7位に入る活躍を見せました。
今大会はスピード強化の一環として得意種目より距離が短い1500メートルのタイムレースの2組に出場しましたが、スタート直後から出遅れ後方からレースを進めました。
その後は追い上げた場面も見られましたが、自己ベストから4秒以上遅い4分21秒03でフィニッシュし全体の7位でした。
また、女子10000メートルには東京大会の女子マラソンで8位に入賞した一山麻緒選手が出場しました。
暑さの中で行われたマラソンからおよそ1か月半後のレースとなった一山選手は、序盤に先頭集団から離されて、その後も本来の伸びやかな走りが見られませんでした。
タイムは自己ベストより3分20秒余り遅い34分35秒87のタイムで全体の27位でしたが、3年後のパリオリンピックへの再スタートを切りました。
大会2日目の25日は男子100メートルが行われ、日本記録保持者の山縣亮太選手、小池祐貴選手、そして多田修平選手というオリンピックではいずれも予選敗退で期待に応えられなかった3人の代表選手が出場します。
廣中「パリ大会でメダル目標 精進を」
そのうえで今後については「オリンピックに出場して世界の選手たちと対等に戦えるようになりたいと心の底から思った。3年後のパリ大会でメダルをとるという目標があるので、そこに向けて進化のある1年1年にしていきたい。今回の悔しさを晴らせるように練習から精進していきたい」と前を向いていました。