もっと詳しく

消費者の“これが欲しい”というニーズをいち早くキャッチし、次にヒットするアイテムをプロがピックアップ。使い倒して実力をくまなくチェックする。モバイルライターが最も注目する、移動手段としてはもちろん、テレワークでの働き場所としても利用されているという、車内での過ごし方を大きく変える「パイオニア カロッツェリア DCT-WR100D」を解説。

 

【今回紹介する商品】

最大5台のディバイス接続可能!車載用Wi-Fiルーター「パイオニア DCT-WR100D」

 

パイオニア カロッツェリア
DCT-WR100D

2万7500円

走行中や、一定条件下での停車中に車内で使えるWi-Fiルーター。スマホやタブレット単体での使用のほか、対応するカーオーディオとの接続も可能だ。電源は12Vシガーソケットから供給。

 

私が解説します!

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやタブレット、スマートウオッチなど最新ガジェットやサービスに精通。数多くの雑誌やウェブメディアで記事を執筆している

通信が欠かせない現代に複数台に同時接続できる喜び

PCやスマホで通信をするためにWi-Fiは欠かせないが、クルマの中はその流れから置き去りにされてきた。それを打破するのが車載用Wi-Fiルーターだ。

最大5台のデバイスを同時接続できるのがポイント。スマホやタブレットのカーナビアプリや音楽再生はもちろん、同乗者がストリーミング動画を視聴したり、ゲームアプリやSNSも楽しめる。

5台同時接続だと当然データ量が多くなるが、通信容量は無制限。またどれだけデータ量を消費しても突然スピードが落ちる心配はない。料金プランも豊富で、365日向けのプランで1万3200円と月当たり1100円相当で利用できるほか、たまに使うなら1日あたり550円で利用できるプランまであるのはうれしい限り。

通信コストを抑えたい人や、脚光を浴びているクルマのテレワークなどにも向き、車内での過ごし方を変えるアイテムなのだ。

 

<使ってわかった!ココがイイ!>

【ココがイイ!01】最大5台まで同時接続OK!みんなで楽しめる

一般的なクルマの乗車定員を考えれば5台の同時接続は文句なし。複数の端末を同時に接続しても動画再生が止まってしまうようなことはなかった。もちろんビジネス文書のやり取りにも便利。

 

 

【ココがイイ!02】ドコモ回線を利用するので通信速度も十分!

5G時代において“非常に速い”とは言えない速度だが、たとえばYouTubeを720p画質で再生した際も快適に視聴ができた。テレワークを踏まえても、普段使いの実用面で十分だと感じた。

●通信速度計測サイトで計測した結果。5回計測したうえの平均値を掲載

 

【ココがイイ!03】手のひらサイズでコンパクト! 気軽に持ち出せる

コンパクトなので外出時に使用するバッグに入れておける。自分のクルマだけでなく、旅行や出張先でレンタカーを借りる際も本体と電源ケーブルを持つだけでOKと、手軽に使える。

 

【モバイルライター・井上のヒットアナリティクス】

車載専用と割り切った独自のアイデアが光る

昨今はスマホの大容量プランが広まったが、外出自粛による低容量の選択も多く、外出時のWi-Fi需要はある。車載というニッチ市場を攻める本製品だが、テレワークやクルマでの移動の機会が増加し、ニーズを高まっている。

[5点満点で評価]
先進技術:3.5/5.0
顧客ニーズ:5.0/5.0
市場の将来性:4.0/5.0
独自性:4.5/5.0
コスパ:5.0/5.0

 

メーカー担当者から


パイオニア販売株式会社
マーケティング部
プロモーション課
藤田和幸さん

車内で手軽に利用できる使い方とコストが自慢

市場調査ではモバイルWi-Fiルーターなどを使用して、車内でオンラインコンテンツを利用するニーズがありました。そこで、使い方もコスト面でも手軽に利用できる車載用Wi-Fiルーターを考案しました。販売も好調で、発売後4か月ほどは供給が追い付かない状況でした。

●パイオニア公式HPもチェック!➡https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/

撮影/我妻慶一