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全身の肌をじりじりと焼き尽くすような、強い日差しが降り注ぐ季節がやってきました。そんな猛暑を乗り切るには水浴びするのが一番。今年の夏は自宅の庭で、DIYでプール開きをしてみませんか?夏休み中の子どもたちも喜ぶこと間違いなし!

夏にだけ出現する孫のための大型木製プール

プール横には、はしごと飛び込み台(滑り止めシートつき)を併設

 

製作者profile
T・Kさん(70歳)/高知県/DIY歴40年

 

毎年夏に遊びに来る孫のために庭に設置しているという、T・Kさんお手製のプールは長さ5000×幅2500×深さ1000mmと超ビッグサイズ。これだけ大きいと、水の量と木枠にかかる水圧も相当なものになるため、木枠の周囲に骨組みを追加し、さらに木枠と地面を金具+ボルトで固定。強力な水圧にも耐えられるように設計した。なお、シートはビニールハウス用のビニールシートとブルーシートの2重構造になっている。

水は井戸水を使用しており、遊んでいるとき以外は水中ポンプで水を撹拌。排水は水中ポンプで半日かけて汲み出している

 

自宅屋根にワイヤーを張り、滑車を使った手作りロープスライダーもある

 

木枠の外側に骨組みを追加。さらにL字金具とボルトを使って木枠と地面(コンクリート)を固定している

 

これなら手軽に作れる!子ども用の六角形プール

普段は膝ぐらいの高さまで水を張って遊んでいる

 

製作者profile
NPO法人プレーパークせたがや(東京都世田谷区)
「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーとした子供向けの冒険遊び場“プレーパーク”を運営。
https://playpark.jp/

 

解体現場からもらってきた端材で作った六角形のプールは、2×材で組んだ骨組みに、半分に割いたコンパネを内側に張って製作。1辺につき2本の杭(2×材)を打ち込み、水を多く入れる際はさらに木枠の外周にロープをぐるりと巻きつけて補強するそうだ。

ブルーシートをかけていない状態。1辺1800㎜の六角形。小石などを踏んでも痛くないように床面にはゴザを敷いている
排水は木枠と地面の間のすき間から水を一気に出し、園内に掘った溝をつたって排出される

 

子どもたちに大人気!ウォータースライダーつきプール

斜面はコンパネ、エコパネル、アルミレジャーマット、フロアシートの4重構造

 

製作者profile
NPO法人プレーパークせたがや(東京都世田谷区)
「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーとした子供向けの冒険遊び場“プレーパーク”を運営。
https://playpark.jp/

 

プレーパーク(右下カコミ参照)内の数ある遊具の中でもとくに人気だったのが、この高さ2.5mのウォータースライダー(現在は解体)。使用資材は主に廃材の柱材や2×材で、たくさんの子供たちが一斉に乗って遊ぶため、耐久性と安全面にこだわった。傾斜は36度、斜面の幅を広げ(2700mm)、プールの床にはゆるやかな傾斜をつけたりと、試遊するたびに何回か改良を加えていき、この形に落ち着いたそう。

【ウォータースライダー側面図】*単位はmm。スジカイなどは省略

 

製作中の様子。斜面の横の階段は、根太を多めに入れて補強している。幅は700mm

 

プールつきのウッドデッキで庭がリゾート空間に大変身!

排水用の水中ポンプを噴水代わりにして遊ぶ阿部さん親子。給水は水道につないだホースで行ない、2時間弱で溜まる(水圧の弱い地下水を使用)

 

製作者profile
阿部勝利さん(47歳)/福井県/DIY歴8年

 

2010年7月に製作を思い立った阿部さんが、何がなんでもその夏のうちに1回は遊びたいという思いから急ピッチで作業を進め、トータル8日間で作りあげたのがこのプール付きウッドデッキ。手順は、掘った地面の底にコンクリートを敷き、ブロックを並べたら全体にモルタルを塗り付け。その後はモルタルに水色の水性ペンキを塗り、プールの縁に木枠をつけて、周囲にデッキを作りつけた。なお、地面の穴は約2.5m四方で深さは約60cm。なんと3日間かけてスコップを使って掘ったというから驚きだ!

 

【構造イメージ図】

プールの内寸は約1500×1500mm。深さ約450mm

 

排水は地下に浸透させるタイプだ

 

すべて排水させるのに4日ほどかかるので、水中ポンプで強制的に排水し、庭の芝生の水まきに使っている

 

普段はデッキの床と同じ構造のパーツでプールにフタを閉めている

 

プールに入るときは、キャスターをつけた板をフタの下に入れ、持ち上げながらずらしてプールの横に設置すれば高さがぴったり合う

 

*この記事のデータや内容は2016年8月時のものです。