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「モルヌピラビル」はウイルスの増殖を抑えて重症化を防ぐ薬で、臨床試験では重症化のリスクが高い大人に対して発症から5日以内に投与を始めたところ、入院するリスクが30%低下したと発表されています。

一方でFDAは、使用にあたってはほかの治療薬が手に入らなかったり、健康上の理由から使えない場合に限るとしているほか、妊娠中の女性については投薬の効果がリスクを上回ると医師などが判断した場合に限るとしています。

「モルヌピラビル」をめぐっては、アメリカ政府が310万回分購入することでメルクと合意しているほか、すでに承認したイギリスは感染者の急増に対応するため追加の契約を決めていますが、フランスは臨床試験で当初期待していたほどの効果がなかったとして発注をキャンセルするなど対応が分かれています。

日本では厚生労働省が24日に専門家部会を開き、その後、国内初の新型コロナの飲み薬として正式に承認する見通しです。