我が家唯一のヴィンテージエフェクターをレビューします。
『BOSS CE-2』って?
BOSSは日本のエフェクターなどを展開するブランドです。
元々はボス株式会社という会社でしたが、現在は親会社のRoland株式会社に吸収され、その中のエフェクターやアンプのブランドとして現存しています。
CE-2は1979年~82年に製造されていたコーラスのコンパクトエフェクターで、その前に販売されたCE-1をベースに製造されたモデルになります。
ちなみにCE-1はジャズコーラスのコーラス部分を抜き出したペダルですので、ギタリストの方であれば大体どんな音か想像がつくのではないでしょうか。
僕はBOSSのエフェクターに絶大な信頼を置いている
僕、BOSSのエフェクターがすごく好きです。
理由は以下の通りです。
- とにかく丈夫
- 比較的安価でどこでも売っている
- 操作がシンプルで扱いやすい機種が多い
- スイッチが大きく踏みやすい
特に1つ目の丈夫さについては、実感するエピソードがあります。
高校生の頃、LMB-3というBOSSのコンパクトエフェクターを使っていまして、移動中に誤って学校の階段からゴロゴロと落としてしまいました。
非常に長い階段で、1.5階分くらい転がり落ちてしまい、あ、これはもう壊れた…と思ったのですが、筐体に傷がついたくらいで問題なく使えました。
それからというものの、BOSSのエフェクター、特に耐久性の面では絶大な信頼を置いています。
外観
傷・サビはあるものの、40年前製造の割には綺麗な状態を保っています。
ちなみに、我が家のCE-2は銀ネジと呼ばれるものです。
製造時期により下部のネジの仕様が異なり、音も多少異なるようです。
こちらのサイトでボスコンの製造年を調べられるのですが、我が家のは1979年製のようなので、発売当初に製造されたもののようです。
基本的には現行のボスコンと各部は変わりません。当時から完成されたデザインだったことですね。
コントロールはRATEとDEPTHの2つだけで非常にシンプル。
音の印象
CE-3、CE-5などの後続のコーラスに比べ、音が太く深いです。
また、small cloneのようなエレハモ系に比べると、比較的に原音に忠実で、派手さは薄いものの、ピッキングのニュアンスが出やすいです。より澄んだ音という印象。
結果として、めちゃくちゃ扱いやすい。
個人的にこのペダルのすごいと思うところは、2つのツマミをどの位置にしても、それなりにいい感じの音が出るところだと思います。
もちろん、その曲ごとに適切な設定はありますが、スイートスポットが広く、割と適当につまみをひねってもいい感じになってくれるので、セッティングが非常に楽です。
注意点
CE-2に限らず昔のボスコンはそうなのですが、電源の規格が現在のDC電源とは異なるため、通常の電源アダプターが使えません。
よって、
- 電池で稼働させる(電池は現在と同じ9V電池)
- 12Vに対応しているタイプの電源を使う
- 現在主流な電源が使えるように改造する
といった手段をとる必要があります。
我が家では基本的に9V電池を使うようにしているのですが、他のエフェクターに比べ電池の消費が明らかに早い!
そこだけがこのエフェクターのデメリットかな、と思います。
相性のいい楽器
ギターを選ばないエフェクターだと思います。
キーボードやシンセなどでもCE-2を通している方も見かけたことがありますし、非常に万能なペダルだと思います。
しいていえば、ストラトやテレ、ジャズマスなどのシングルコイルのギターにFender系のアンプなど、キラキラした音にかけてやるとキラキラ成分はそのままに音がグッと太くマイルドになるので、非常に相性がいいと思います。
CE-2とCE-2w
現在、技CRAFTラインからCE-2を復刻・アレンジしたCE-2wという商品が販売されています。
自分が弾き比べてみた感じですが、オリジナルのCE-2の方がより音の太さ・深さがある印象ですが、ほぼほぼ同じ音が出ました。
オリジナルのCE-2は電源問題もあるので、正直これから購入するならCE-2wのほうがいいと思います。
まとめ
電源の問題というデメリットはありつつも、耳ざわりがよくみんなが好きな音が出るエフェクターだと感じます。
製造年が3年と短かったのに、その後も有名ギタリストが愛用したり市場でプレミア価格化したのは理由があるなぁ、と納得できる名機です。
現在は復刻・高機能化されたCE-2wも発売されたためそちらの方がおすすめですが、CE-2wの販売によりCE-2の相場もかなり下落したので、是非興味がある方はお試しください!