Nate Fox についても詳細はあまり分からないのですが、おそらく Oakland を拠点に活動をしていた人で、97年に Big Six Records というレーベルから1枚のアルバムをリリースしています。またこの人はラッパーとしてだけでなくプロデューサーとしても活躍していて、以前紹介した Fatha Dom (Father Dom) や Conscious Daughters、J-Mack などのアルバムにも参加しています。ちなみにこのアルバムは内容も90年代中期らしい G-Funk アルバムでけっこう良いのですが、タイトルどおりのセクシーなTバックの中ジャケの方が有名かもしれませんね。
写真は、唯一(たぶん)のアルバム”Hitton’ It From The Back”(1997年)です。このアルバムは Nate Fox を中心に Dave G などがプロデュースを手掛けたアルバムで、グルーヴィーなファンクを中心にメローまで良曲の揃った G-Funk アルバムです。全体的に渋めの感じなので好みは分かれるところかもしれませんが、個人的にはけっこう好きなアルバムです。グルーヴィー・ファンク”Parlay In Da Bay”、”Ho Hoppin”、”My Name Ain’t O.J.”、”Brastrap”、スロー・グルーヴ”Tell Me How It Feels feat.Land Of Da Lost”、”Friend Or Foe”、メロー・グルーヴ”Big Boyz Need Luv 2 feat.Heavy”、”Real II Da Bone”、メローな R&B 調な”Take Me”など、良い曲が多いです。中ではキャッチーなメロー・グルーヴ”Real II Da Bone” は好きな人も多いと思います。個人的には “Earth Wind & The Fire : Let’s Groove” を弾き直したようなグルーヴィー・ファンク “Brastrap” あたりも特に好きな1曲です。
【Discography】
・Hittin’ It From The Back (1997) >Amazon.co.jp