今年8月、殺人などの罪に問われていた暴力団「工藤會」総裁の野村悟被告に対し、福岡地裁は死刑判決を下した(野村被告は翌日控訴)。暴対法、暴排条例によって活動が大きく制限されるようになった全国の暴力団はかつてに比べ慎重な行動をとるようになっている。だが、北九州市に本部を置く工藤會は暴力性を失ってこなかった。場合によってはカタギの人間に牙をむくことも厭わぬその姿勢は、「日本最凶」「最も先鋭的な武闘派組織」などと称されてきた。工藤會はいかにして最凶集団となったのか。その歴史を振り返るシリーズ第二弾。
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