アメリカ・ホワイトハウスは、今月末とするアフガニスタンからのアメリカ軍の撤退期限について、バイデン大統領がG7=主要7か国の首脳らに現時点で延長は不要だとの考えを伝えたと発表しました。
バイデン大統領の会見は、当初の予定の5時間遅れで始まりました。
アメリカ バイデン大統領
「このペースで行けば8月31日までに退避は完了する。早く終わる方が望ましい」
バイデン大統領は、このままのペースでいけば、予定通りアフガニスタンに滞在するアメリカ国民や現地スタッフらの退避を今月末に完了できると説明しました。
一方、これに先立ち、バイデン氏も参加していたG7首脳の緊急テレビ会議の後には、自国民とともにその活動を支援してきたアフガニスタンの人たちの安全な退避の確保が優先事項だなどとする首脳声明が発表されました。
イギリス ジョンソン首相
「8月末以降も希望する人は安全に出国できるようにすべきだ」
議長国イギリスのジョンソン首相は、アメリカ軍の撤退期限後も希望者は安全に出国させるようタリバン側に求めていますが、タリバンの報道官は「アフガニスタン人を国外に出すことは認められない」と話していて、今後、順調に退避の動きが進むのか懸念が残ります。