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 日本とアメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組み「クアッド」の対面では初の首脳会合がワシントンで開かれ、新たに宇宙やクリーンエネルギーなどの分野でも連携を進めることで合意しました。

樫元照幸記者
 「民主主義国家の連携で中国と対抗していく考えのバイデン政権。最重要地域と位置づけるインド太平洋の鍵を握る4つの国の首脳が初めて顔をそろえました」

バイデン大統領
 「民主主義のパートナーとして、この4か国は共通の考えと将来のビジョンを共有しています」

菅義偉首相
 「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を実現するために協力する、極めて重要な取り組みです」

 4か国はこれまでに合意したワクチンなど3つの分野に加えて新たに宇宙分野での連携で合意し、衛星のデータを共有することで、気候変動や災害への対策、さらには海洋資源の分析などに共同で取り組みます。また、半導体のサプライチェーンの構築や、5Gなどの新技術の開発連携、水素などのクリーンエネルギーの利用促進など連携の幅を大きく広げました。

 あらゆる分野で中国が台頭し、4か国の危機感が一致したことで首脳会合の開催に至ったクアッド、中国に対抗できるスピードで具体的な成果をどれだけ生み出せるかが今後の焦点となります。