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ハロウィンといえば、仮装したりパーティを催したり、お菓子を配ったりなど、非日常感を味える“イベント”としてのイメージが定着しています。とはいえ、今年も昨年に続き、大々的なパーティを企画したり仮装に力を入れたりするのは難しいかもしれません。そこで、ハロウィンを日常に取り入れシーズンの到来を楽しむ方法として、インテリアをハロウィン調にアレンジしてみては?

 

新たに買わなくても家にあるものやクリスマス用のアイテムを活用し、コストを抑えて楽しめるテクニックを、スタイリストの鈴石真紀子さんに教えていただきました。ひとり暮らしからファミリー世帯まで気軽に取り入れられる、おしゃれなハロウィンアレンジは必見です。

 

専用グッズにこだわらなくてOK!
手軽に楽しむハロウィンインテリアのポイント

ハロウィングッズは例年、9月上旬頃からインテリアショップや100円ショップのイベントコーナーで見かけるようになります。モノトーンにオレンジやパープルの配色が目を引くガーランドや、ディスプレイ用のかぼちゃモチーフ、クモの巣オーナメントに仮装衣装など、さまざまなアイテムが並びますが、10月上旬には激減します。

 

「イベントグッズが店頭に並ぶ時期は、年々早まっているように感じます。これからハロウィンの準備を始める方は、専用アイテムが手に入らないこともあると思いますが、ちょっとした工夫でハロウィンの雰囲気を出すことができるんです。

インテリアにハロウィンを取り入れる際、まず考えるべきは、なにを買うのかではなく、どこをアレンジするのか。リビングの一角やソファ周り、玄関の棚上などに絞り込むことで、イメージがしやすく準備や片付けも簡単になります。シンプルな木箱があるなら、その箱をディスプレイスペースとしてアレンジするのもいいですね。木箱を黒系のマスキングテープで縁取り、黒×白柄のペーパーを貼り付けて、ミニかぼちゃを置くだけでもハロウィンらしさが出てきます」(スタイリスト・鈴石真紀子さん、以下同)

ハロウィンインテリアを手軽に楽しむポイント3

1.市販のハロウィングッズに頼り過ぎない
2.アレンジするのは部屋のワンコーナーに絞る
3.モノトーンの雑貨、空き箱やガラス器など、使えそうなものをピックアップする

 

わかりやすいオレンジじゃなくていい!
くすみカラーでハロウィンらしさを演出

モノトーンとオレンジ色の組み合わせは、それだけでハロウィンを連想させるインパクトのある色合わせです。

 

「1日だけのパーティや子ども部屋ならばいいのですが、リラックスしたいリビングや大人のひとり暮らしの空間には、オレンジ色の代わりにサーモンピンクやラベンダーなど、くすみ系の色味を加えるのもおすすめです。ハロウィンのアレンジは少し雑なぐらいでも、どこか味のある仕上がりになるもの。大小さまざまな瓶にハロウィンカラーのキャンドルをセットしたり、布やレースをラフに巻き付けたりして、リズムのあるディスプレイにしましょう。

クモやドクロモチーフの小物やガーランド、キャンドルなどは、100円ショップや雑貨店で購入できるシンプルなものをストックしておくと便利です。今の時期ならば、セールになっている可能性も高いのでチェックしてみましょう」

ハロウィンインテリアのクオリティを上げるポイント3

1.モノトーンをベースに、ハロウィンカラーに捉われず、差し色を加える。サーモンピンクやラベンダーがおすすめ
2.大小さまざまなサイズのものをランダムに配置。キレイにつくり込むというよりもラフな感じでゴーストタウンを演出する
3.クモやコウモリ、ドクロなどのモチーフは、アレンジの効くシンプルなものをストックしておく

 

手作りハロウィンインテリア 実践編

1. クリスマスグッズを活用したハロウィンインテリア

クリスマスアイテムを活用したアレンジから見ていきましょう。白樺のシンプルなツリーに飾っているのは、クリスマス用のボール型オーナメント。マスキングテープを貼って顔をつくるだけで、あっという間にハロウィン仕様になるのが驚きです。壁の右上には、クリスマスリースに白いメッシュの布と糸を巻き付けた、クモの巣リースを飾っています。かわいらしい雰囲気がありながらも、落ち着きのある空間になりました。

 

「シンプルな丸いオーナメントに三角形をベースにした顔を付けるだけで、ジャックオーランタンになります。お子さんと一緒につくるのも楽しいですよ」

 

「クリスマスリースを覆うように巻きつけたメッシュの布は、シフォンやレース、チュール、オーガンジーなど透け感のあるお好みのもので。布がない場合は、ストッキングや水切り用ネットを使ってもいいでしょう。糸やリボンをランダムに巻きつけて、クモやコウモリなどの小物を貼り付ければ完成です」

 

【使ったアイテム】

ニトリ「LEDツリー(40cm・シラカバウッド iBF)
1990円(税込)

 

ニトリ「ナチュラルリース(ゴールドモール iAN)
1490円(税込)

 

ニトリ「ボール10P(ホワイトシルバーミックス iKR)
499円(税込)

 

フライング タイガー コペンハーゲン「スパイダー冠
220円(税込)

※パーツを切り離して使っています。

※商品はいずれも季節商品のため、販売終了の可能性があります。

 

続いて、リビングのソファ周辺など、くつろぎスペースに取り入れるハロウィンインテリアを提案していただきます。

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

2. くつろぎスペースに取り入れるハロウィンインテリア

人が集うリビングのソファ周りは、ファブリック類をチェンジしたり壁にハロウィンアイテムをさりげなくプラスしたり。

 

黒やグレーのクッションの中に、サーモンピンクの太いストライプ柄クッションを投入することで、落ち着いた中にもハロウィンらしいポップなニュアンスが加わります。流木タペストリーにフェルトのコウモリをあしらった、生成りの布地がミイラを感じさせるアレンジは、上級テクに見えますが簡単に作れるそう。

 

「黒いフレームは100円ショップやIKEA(イケア)などで購入できます。中に入れているハロウィンポスターは、フリーのイラスト素材をプリントしたものです」(スタイリスト・鈴石真紀子さん、以下同)

 

「このタペストリーは、以前娘のハロウィン仮装用に作った、ミイラコスチュームの巻きスカートのリユースなんです。平ゴムに紅茶染めした包帯や、チュールやリボン、細長くカットしたさまざまな素材の布をランダムに結びつけています。切りっぱなしのほつれた状態がミイラの雰囲気を出すので、ザクザクとハサミで切ったり、手で裂いたり、ミシンや針を一切使わずにつくれます。この巻きスカートを流木に結びつけ、コウモリの形にカットした黒いフェルトを両面テープで貼り付けました」

 

【使ったアイテム】

ニトリ「クッションカバー(シンプレBK)
399円(税込)

※ニトリのオンラインサイトのみ2点セットで販売しています

 

イケア「FISKBO フィスクボー フレーム ブラック21×30cm
299円(税込)

 

続いて、思わずインスタグラムなどSNSに投稿したくなるような壁面のアレンジを解説していただきます。

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

3. フォトスペースとしてつくり込むハロウィンインテリア

思わずインスタグラムなどSNSに投稿したくなるような壁アレンジ。マスキングテープでつくったクモの巣や、ハロウィンガーランドをかけることで、にぎやかな壁面になりました。

棚の上には、空き瓶を再利用したキャンドルスタンドとアクリル絵具を塗ったカボチャが並びます。カボチャの下に敷いたクモの巣マットは100円ショップのもの。仮装した子どもたちには、紙ストローにハロウィンイラストを貼り付けたフォトプロップスを持って、ポーズを決めてもらいましょう。

 

「黒やグレー、シルバーなどのマスキングテープを使って、壁にクモの巣をつくります。少々いびつなぐらいがかわいらしく仕上がります。マスキングテープを放射線状に貼るところから始めると形作りやすいですよ。すべてフリーハンドでOK!」(スタイリスト・鈴石真紀子さん、以下同)

 

「ジュースやワインなどの空き瓶を洗ってラベルを剥がし、包帯や白いリボンを巻いて目玉シールをつけたり英字新聞の切れ端を貼ったりして、好みのアレンジに仕上げて並べます。瓶の口にハロウィンカラーのキャンドルをセットして火を灯しましょう。時間の経過とともに溶けた蝋が流れ、雰囲気のあるキャンドルスタンドに仕上がります。カッターナイフでキャンドルの底面の周囲を削って調整すると、瓶の口にさしやすくなります。キャンドルの火は必ず壁から離し、上のガーランドや横に置く小物類に引火しないように十分注意してください」

 

【使ったアイテム】

フライング タイガー コペンハーゲン「ガーランド
330円(税込)

※季節商品のため、販売終了の可能性があります。

 

フライング タイガー コペンハーゲン「ロングキャンドル」2本
110円(税込)

※カラーバリエーションは時期により変わります

 

ハロウィンインテリアは仮装と同じように、毎年違う雰囲気を楽しみたいもの。クリスマスアイテムを少し早めに出してハロウィン仕様にアレンジしたり、家にある布や箱などを有効に活用したりすることで、コストをかけずに楽しめるといいですね。今回紹介したアイデアを参考に、ハロウィンコーナーを作ってみませんか?

 

【プロフィール】

スタイリスト / 鈴石真紀子

スタイリスト。10歳と13歳の女の子のママ。雑誌や広告などで衣食住に関わるライフスタイル全般のスタイリングで幅広く活躍。フードコーディネーターとして、またフードユニット「coton.(コトン)」として、ワークショップややイベント出店、ケータリングなどの活動にも力を注ぐ。
Instagram
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