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The Verge(ザ・ヴァージ)が入手したDroneDJ(ドローンDJ)とJasper Ellens(ジャスパー・エレンズ)氏のリーク情報によると、DJIの次期ドローン「Mavic 3 Pro(マヴィック3プロ)」は、前モデルよりも大幅にアップグレードされるようだ。飛行時間が大幅に延長されるとともに、1基のみではなく2基のカメラを搭載し、その1つには望遠レンズ、そしてもう1つにはより大きなフォーサーズ(4/3型)イメージセンサーを搭載する可能性があるという。もしそれが正しければ、2021年後半に登場すると伝えられるMavic 3は、映像作家や航空写真家にとって非常に魅力的なものになるだろう。

現行の「Mavic 2 Pro(マヴィック2プロ)」と「Mavic 2 Zoom(マヴィック2ズーム)」では、ユーザーはより大きなセンサーか、それとも24-48mm相当のズームか、どちらかを選択する必要があったが、新モデルでは1台のドローンで両方とも使えるようになる。Mavic 3 Proは、フォーサーズセンサーを採用した2000万画素、24mm F2.8-F/11のプライマリーカメラと、160mm相当の望遠レンズを搭載した1200万画素、1/2インチセンサーのセカンダリーカメラという2つの独立したカメラを搭載すると報じられている。

フォーサーズセンサーは、空撮をする人にとって大きな恩恵となるだろう。細部の表現に優れるとともに、概してより映画的な映像の撮影が可能になるからだ。現在、このフォーマットで撮影するには、大型で比較的高価なドローンと、多くの場合はDJIの「Zenmuse(ゼンミューズ)」ラインやPanasonic(パナソニック)の「BGH1」のような別のカメラが必要になる。同時に、2つめの望遠カメラがあれば、より汎用性が高まるだろう。

また、この新型機はUSB-Cによる直接充電が可能になるので、バッテリーを取り外す必要がない。これらのことから、重量はMavic 2 Proの907gから、Mavic 3 Proでは920gへと少し増加する。カメラやその他の新機能の追加により重くなるにもかかわらず、Mavic 3の飛行時間は46分と、Mavic 2の31分から大幅に伸びる見込みだ。

Mavic 3には「Pro(プロ)」モデルと「Cine(シネ)」モデルという2種類が設定され、Mavic 3 Cineには内蔵SSDと、より高速な転送を可能にする「1Gbps Lightspeed Data Cable(1Gbpsライトスピード・データ・ケーブル)」、そしてディスプレイを搭載したスマートコントローラーの新バージョンが付属し、最大動画伝送距離はMavic 2 Proの10kmから15kmに拡がるという。

Mavic 3 Proの価格は、現行のMavic 2 Proと同じ1600ドル(約17万7000円)になると伝えられている。Cineモデルの価格ははっきりしないものの、約1000ドル(約11万円)ほど高くなる可能性があるようだ。それでも、このようなハイテクカメラドローンとしては比較的お買い得と言えるだろう。エレンズ氏によれば、発売は両モデルとも11月15日になる見込みだという。

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者のSteve DentはEngadgetの共同編集者。

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画像クレジット:DJI

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(文:Steve Dent、翻訳:Hirokazu Kusakabe)