経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10月25日、「第5回AIエッジコンテスト」について、SIGNATE(シグネイト)が運営するAI関連コンペティションサイトで開始したことを発表した。
これは「革新的なAIエッジコンピューティングの実現に向けた新しいアイデアの創出や、それらを担う人材の発掘・育成」を目的としたコンテスト。今回は、2020年度に実施した「第3回AIエッジコンテスト」のテーマ「自動車走行画像からの物体追跡アルゴリズムの開発」を発展させ、「RISC-V(リスク・ファイブ)搭載プラットフォームへのAIアルゴリズムの実装」をテーマとしている。つまり、第3回の開発編に対して、今回が実装編ということだ。
内容は、車両カメラで撮影した走行動画上で、予測対象となる物体(乗用車と歩行者)をバウンディングボックスで囲み、同一の物体に一意のオブジェクトIDを割り当て追跡するアルゴリズムを開発し、それをRISC-Vチップを搭載したターゲットのプラットフォームに実装するというもの。「ハードウェア・ソフトウェア(ネットワークモデルおよびシステム最適化)を含めたエッジコンピューティングを意識したハードウェアシステム開発」が課題になる。
実施期間は2021年10月18日から2022年2月15日。参加資格は特になく、個人、団体でも参加可能。参加者にはAvnet製開発ボードUltra96-V2 FPGAが提供される(書類審査必須。上限50名を予定)。これは、自費で購入して参加してもよい。参加者は、SIGNATEに会員登録を行い、コンテストページの「投稿」ボタンから物体追跡結果を投稿すると、リーダーボードに精度評価指標MOTA(Multiple Object Tracking Accuracy)の暫定評価がランキングで示される。最終的に、評価が0.6以上が入賞対象となる。