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「これまで’ブサカワ’だったスタイルから、シトロエンの新しいデザインコードに沿った主張の強いものに変化しました。とくにヨーロッパではこういったデザインが人気なようです」と、説明していただいた、シトロエンPRマネージャーの森氏。「ベルランゴはたいへん人気がありまして、自分の予想を遥かに超えるものとなりました」と好調なシトロエンに、また新たなSUVが投入されることになった。このフェイスリフトを受けた、新型シトロエン C3 エアクロス SUVが、下北線路街 空き地で11/28(日)まで開催されているFête CITROËN à Shimokitazawa ~下北沢シトロエン祭~で発表された。グレードはSHINEのみ。ノーマルが293.5万円、写真のパッケージオプションが318万円となる。会場となった入場料無料のイベントでは、ベルランゴやフランス本国で特別に作られた、世界に一台しかないLE PETIT CITROËN、TYPEH(Hバン)のキッチンカーなどが展示され、楽しいゲームやグッズ、おいしい屋台など、フランスらしい縁日が再現されている。

C3エアクロスSUVは、2017年末のグローバルローンチ以来、およそ33万台が生み出され、競争の激しいBセグメントのコンパクトSUVで存在感を示してきた。その現代シトロエンらしい主張のある魅力的なデザイン、クラスを超えた広々とした空間と、リアシートのスライドなどのモジュール性によるユーティリティの高さなどによって、支持を得ている。日本においてもそれは同様で、とりわけ街中での取り扱いしやすいサイズ感と個性的なデザインそして乗り心地が評価され、販売台数の伸長著しいBセグメントコンパクトSUVマーケットでの有力モデルとして好調を維持しているのだ。

新型C3エアクロスSUVで目立つのは、フロントフェイスのデザインだ。2016年パリモーターショーでデビューしたコンセプトカー「CXPERIENCE」にインスパイアされ、2021年1月に日本で発売開始したNEW C3で初めて導入されたこの新デザインコードは、これからのシトロエンのシグネチャーを象徴するものであり、主張の強い、ブランド力のあるユニークなアイデンティティを備えている。

NEW C3同様、シトロエンのマークであるダブルシェブロンからサイドにV字状に伸びるクロームのラインは上がデイタイムライトへ、下はLEDヘッドライトへと繋がっている。グリルは内部ルーバーの縦方向のラインを強調した意匠とすることによって、よりボンネットの存在感を高めてSUVらしいタフネスを表現。フロントバンパー下部のスキッドプレートをイメージしたバンパーはより直線的なものとなり、こちらもモダンでよりSUV的なものとなっている。

インテリアではクラス最高レベルの乗り心地、座り心地を実現するアドバンストコンフォートシートがポイントだ。これはシート生地裏に特別なフォームを配することで、身体とシートの”当たり”感を改善したシートで、C5 AIRCROSS SUVで初導入され、続いてC3に搭載されて好評を得たコンセプトのもの。生地裏のフォームのボリュームも従来の2mmから15mmへと大幅にアップしたことでふっかりとした比類ない柔らかさを実現し、疲労につながる車体の微震動をシートが吸収してくれる。また、クラスを超えた広くゆったりとしたサイズと身体保持能力により快適な運転姿勢を確保。また、前席ショルダー部分にはベージュのアクセントラインと、シェブロンを並べたような白いアクセントステッチが入っている。インストルメントパネルにシート生地と同じ杢グレー(霜降りグレー)のファブリックを貼り込み、シートと統一された温かみあるインテリアを構成しているのも、シックな演出だ。また、センターコンソール部はあらたにクロームの装飾が施されている。パーキングブレーキ形状をL字型へと変更し、変更にともなって生まれたスペースに2つのカップホルダーがある。まあ、カップホルダーは欲しいよね…。

SUVということで、C3 エアクロス SUVを使った、昨今流行りのキャンプの提案もなされていた。多用途な新型C3 エアクロス SUVは、日本でも人気を博しそうだ。