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 「泥臭くても金メダルを取る」。その宣言通り、延長戦の末、台湾の楊勇緯(よう・ゆうい=23)との死闘を制して王者の座を勝ち取った。今大会の日本選手第1号の金メダル。柔道男子60キロ級決勝で勝利した高藤直寿(なおひさ)は畳を下りると、涙が止まらなかった。「豪快に勝つことができなかったが、これが僕の柔道です」。型にはまらずに貫いた我流が快挙を成し遂げた。