世界的なチップ不足は一向に解消される気配がなく、ゲームユーザーはハードウェア部品の確保に苦労しています。これは、最高のゲーミングカードを見れば一目瞭然で、1年以上にわたって供給不足とひどい高価格が続いています。Board Channel Forums(via VideoCardz)によると、AMDが開発中のRadeon RX 6000 GPUについて、残念ながら状況は好転しそうにありません。
価格がすでに成層圏に達していないかのように、AMD社はアドインボード(AIB)の顧客に対して、Radeon RX 6000 GPUの価格を約10%引き上げると伝えました。AIBが購入するGPUにもよりますが、小売価格で50ドルから100ドルの値上げとなる可能性があります。
GPU | Avg eBay Price | MSRP |
---|---|---|
Radeon RX 6900 XT | $1,512 | $999 |
Radeon RX 6800 XT | $1,314 | $649 |
Radeon RX 6800 | $1,260 | $579 |
Radeon RX 6700 XT | $859 | $479 |
Radeon RX 6600 XT | $631 | $379 |
Radeon RX 6600 | $559 | $329 |
AMDは、チップファブであるTaiwan Semiconductor Manufacturing Company (TSMC)のファウンドリコストの増加を理由に挙げました。しかし忘れてはならないのは、TSMCがコスト増をAMDに転嫁し、AMDはAIB顧客にそのバトンを渡すということです。つまり、私たち消費者は、小売店側でもその増加分を目にすることになります。しかし、現在のGPU価格がいかに異常であるかを考えると、希望小売価格が50ドルから100ドル上昇しても、全体としてはそれほど問題にならないように思われます。
最近のGPU価格指数を見ると、サードパーティの市場であるeBayでの価格は、Radeon RX 6000シリーズグラフィックスカードの希望小売価格をはるかに上回っています。例えば、「Radeon RX 6800」は1,260ドル、「Radeon RX 6800 XT」は1,314ドルと、希望小売価格の2倍以上で販売されています。最近発売されたエントリーレベルの「Radon RX 6600」でさえ、希望小売価格は329ドルですが、現在は559ドル前後で販売されています。